SSDが激安なのでVisionFive2をファイルサーバー化・Ubuntuにしてみたけどいまのところ失敗

SBC(シングルボードコンピュータ)

Starfiveから202308イメージがアップされたので早速使ってみましたが、結果としてSSDも使えず以前のイメージとあまり変わりありませんでした。

以下、試してみた作業メモを残しておきます。

202308イメージ ダウンロード

イメージ全部ダウンロードするには容量が4.59GBもあって低速ダウンロードでダウンロード完了まで8時間くらいかかりますので、中のSDフォルダのみダウンロードしたほうが速い。

StarFiveTech

OneDriveにログインしていない状態で途中途切れたら最初からやり直しになりますので、WindowsのIDにログインした状態でダウンロードしましょう。

SSDはどうしてもエラーになって認識されない

SSD自体がダメっぽいので、他のメーカーのSSDを装着し直してみてもエラーで認識されない(泣)

うちにあるNvme M.2 SSD 2TBの2種試したけど↓以下のエラーになる。これってハードウェア的な問題?

dmesg | grep nvme
[    4.675771] nvme nvme0: pci function 0001:01:00.0
[    4.687279] nvme 0001:01:00.0: enabling device (0000 -> 0002)
[    5.194517] nvme nvme0: Device not ready; aborting initialisation, CSTS=0x0
[    5.218212] nvme nvme0: Removing after probe failure status: -19

最初はSSDが認識されて、マウントできたのにどうしてしまったのか今はまったく認識されず。

そのうちに他のSSDも買って試してみますが、どれも同じエラーになるっぽい。

SAMBA・Wsdd2もaptでインストール可能♪

前回までの古いイメージではインストールできないものが多かったのですが、今度はSambaもWsdd2もインストール可能で、Windowsで共有フォルダが見れるようになりました。

インストール&設定方法は何度も書きましたので、要点のみ書いておきますね。

Sambaインストール

sudo apt install samba

Samba設定

sudo cp -a /etc/samba/smb.conf /etc/samba/smb.conf.default

共有するフォルダを指定↓
sudo vim /etc/samba/smb.conf
一番下に書く
[user]
path = /home/user/
browsable = yes
writable = yes
guest ok = no
read only = no

Samba 動作テスト・ユーザー・パスワード

設定が終わったら正しく設定されているかテストしてみる。

testparm
~
[global]
        log file = /var/log/samba/log.%m
        logging = file
        map to guest = Bad User
        max log size = 1000
        obey pam restrictions = Yes
        pam password change = Yes
        panic action = /usr/share/samba/panic-action %d
        passwd chat = *Enter\snew\s*\spassword:* %n\n *Retype\snew\s*\spassword:* %n\n *password\supdated\ssuccessfully* .
        passwd program = /usr/bin/passwd %u
        server role = standalone server
        unix password sync = Yes
        usershare allow guests = Yes
        idmap config * : backend = tdb
~
[user]
        path = /home/user/
        read only = No

ユーザー・パスワード設定

ユーザー・パスワード設定(ユーザーはDebianにあるユーザーのみ登録可能)
sudo smbpasswd -a user
Passを2回聞かれる

リロードしてデーモンが正常に起動しているかチェック

リロード
sudo smbcontrol smbd reload-config
状態表示↓
sudo systemctl status smbd

Wsdd2

Windows10からSMB1.0でアクセスできなくなったのでSMB2.0にしないとWindowsの「ネットワーク」で表示されないのでWsdd2をインストール。(Wssd2をインストールしない場合は、IPアドレスやHosts名を手動で入力するとアクセスできる。)

sudo apt install wsdd2

Wsdd2有効にする↓

sudo systemctl enable --now wsdd2.service

以上でWindowsでVisionFive2のフォルダが表示されるようになる。

名前変更

Starfiveが社名でVisionFive2がシングルボードコンピューター名と紛らわしいのでvisionFive2にする。

sudo vim hostname
visionfive2

apt アップグレードしないほうがいい

Sambaを入れたあとにアップグレードする。アップグレード後にはSambaはインストールできなくなる・・・

Updateできるようにする

202308のイメージだとアップデートできないので以下の作業をする。

cat /etc/apt/sources.list
sudo mv /etc/apt/sources.list{,.d/snapshot.conf.disabled}
echo "deb http://deb.debian.org/debian-ports unstable main" | sudo tee /etc/apt/sources.list
wget https://deb.debian.org/debian-ports/pool/main/d/debian-ports-archive-keyring/debian-ports-archive-keyring_2023.02.01_all.deb
sudo apt install ./debian-ports-archive-keyring_2023.02.01_all.deb

上記のコマンドでUpdateできるが、Update/UpgradeしたらSambaやVimが使えなくなった(泣)

viもなくなる

なぜかviがなく、vimもインストールできなかった・・・Sambaがインストールできたと思ったら今度はVIMか!VisionFive2 素人には使いづらいなぁ(泣)

sudo apt install vim
~
The following packages have unmet dependencies:
 vim : Depends: vim-common (= 2:9.0.1672-1) but it is not going to be installed
       Depends: vim-runtime (= 2:9.0.1672-1) but it is not going to be installed
E: Unable to correct problems, you have held broken packages.

なので、テキストファイルを編集する時は慣れてないnanoをいやいや使うはめになる。

nviをインストール

仕方がないのでVimのようなviのようなnviというのがあるので、それをインストールしてテキストを編集する時に使う。

sudo apt install nvi

入力の状態が表示されずちょっと使いにくいがほぼviのように使えるのでこれで満足。

nviでViのように使えるようになりましたが、Sambaも使えず役に立たなくなったので結局再インストールしました。

いまのところアップグレードしないほうがいい。

有線LANでPC↔VisionFive2のみ共有の高速化可能

幸いなことにVisionFive2にはNIC(LANポート)が2つあるのでPCとVisionFive2をつなげて、さらにVisionFive2とラズパイ4Bをつなげて試しましたが、どうしてもラズパイ4B↔PC間は有線LANを使った通信ができませんでした。

PCとVisionFive2はつなげるだけで通信可能になる。

後ほど失敗した設定方法など紹介します。(失敗しているので役に立つかわかりません・・・)

ウチだけかもしれませんが、いまのところVisionFive2はSSDが認識されなくなったので、NASとしても使えずPCと有線LANでつなげても意味ないのでRaspi4BとPCにつなげて使ってます。

やっぱりSBCは素人にはラズパイが一番使いやすいですね。

システム一時停止?でSSH切断

SSHで接続したあと10分くらい放置しておくと急に以下のメッセージが表示されて強制切断される。(この仕様なんで?)

Broadcast message from Debian-gdm@starfive on tty1 (Sun 2023-09-03 00:22:58 UTC):

The system will suspend now!

SSHだけ落ちるのはまだ良いのですが、Sambaの共有までWindowsの「ネットワーク」から消えてアクセスできなくなる時もある。こちらはシステム一時停止とは関係なく、消えたり表示されたりするのでSamba共有が不安定?なのかもしれません。

Sleep関連を停止

余計なスリープやシステム一時停止しないように↓マスクしてみる。

sudo systemctl mask sleep.target suspend.target hibernate.target hybrid-sleep.target

表示はされるが、SSHが切断されずに生き残っていた↓が・・・さらに10分後結局切断される。

user@starfive:~$
Broadcast message from Debian-gdm@starfive on tty1 (Sun 2023-09-03 01:59:30 UTC):

The system will suspend now!

user@starfive:~$

このThe system will suspend now!の表示を消す方法はまだ分からない。

何回かSSHでWifiとstarfive.localでログインしてみたが、今度は警告なしで切断される。

CUIに変更

GUI(グラフィックユーザーインターフェース)が一定時間経つとスリープするようなのでCUI(キャラクターユーザーインターフェース(に変更

sudo systemctl set-default multi-user.target

GUIに戻すには以下↓

sudo systemctl set-default graphical.target

以上、VisionFive2を2週間ほどいじくりまわしてみましたが、SSDがまともに使えず、NIC(有線LANポート)2つあるのにうまくルーティングできず、あまり使い道が無いかなぁといったところ。

やはり素人はRaspberry Piで遊ぶのが一番良い気がしました。

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