BanggoodからUSBテスター POWER-Z KT001がやってきたのでみていきましょう。このUSBテスターの特徴としてPD(Power Derivery)充電に対応したスマホだと間にKT001を入れれば電力を表示しながら手軽に急速充電できること。それと、この種のUSBテスターで一番新しく出たのではないでしょうか。
このUSBテスターは何個も使っているうちに優秀なUSBハブとして使えることがわかってきました。あと、電圧が24Vまで耐えられる(このKT001は4V~26Vまで可)USBテスターが多いのでソーラーで発電した12Vのハブとしても使っています。
しかし・・・USBテスターに12V通しているので、うっかり5Vのガジェットを接続してしまうと!基盤が吹っ飛びます・・・今までボンバーを2回やって、古いラズパイ2とまだレビューしてない他の機器も1個壊して(修理中)しまいました(泣)↓
なのでやはりUSBテスターはUSB端子なので、24Vまで可能といってもあまり高い電圧を流すとうっかり機器を壊す可能性があります。それとケーブルも5Vしか対応していないケーブルが多いので12Vの電圧通すと危険かもしれませんね。
でもPD(Power Derivery)だとかなり高い電圧も流すので対応ケーブルを使えば12V流しても問題はなさそうですが、ガジェットのほうが5Vしか対応していない場合が多いので、やはりドジ(自分)は人間自体が未対応ということで・・・あんまりUSBテスターに12Vは流さないほうがよさそうです。
それではKT001を使ってみましょう。
POWER-Z KT001 機能をチェック
POWER-Z KT001 仕様
IN(入力) | USB A/Type-C |
---|---|
OUT(出力) | USB A/Type-C |
電圧 | DC 4~26V |
電流 | 0~6A |
ボタン | スイッチ |
プロトコル | QC2.0/3.0/4.0,PD Trigger/Listener,Apple 2.4A,Huawei FCP/SCP,Apple 2.4A,Samsung AFC |
ディスプレイ | 1.44インチ128x128px |
サイズ | 77x35x14mm |
PCアプリ | 対応 MicroUSB HID(FWアップ可) |
温度センサー | 内部 |
その他 | 時計表示 |
POWER-Z KT001 外観
普通のUSBテスターですが、USB Type-Cに特化したようで、USB Type-Cのイン・アウトとUSB-Aのイン・アウト、通信用のMicroUSBのみ。
裏はこんな感じで、左下にPDオン・オフ用のスイッチがあります。
ブリキ缶に入っていました。
裏面ビスをとってみる。基盤がきれいにならんでいます。ボタン電池もあって内蔵時計で使うみたい。
操作
操作は↓右上にあるクリックボタンを使います。クリックだけでなく右にも左にもクリック可能なボタンです。
通常の画面
デフォルトで以下のような電圧・電流・積算消費電力・抵抗の順に表示されました。
画面の回転は右長押しで90度ずつ回転します。
充電した時間や電力をカウントアップしていきました。↓
こちらは↓接続する充電器とケーブルによってどんな充電が可能か表示されます。
グラフ表示
グラフはダブルクリックすると表示されます。ディスプレイのスペースの関係からか、文字が縦表示になりました。
クリックするごとに切り替わる。ダブルクリックすると通常画面に戻る。
急速充電
左クリックすると以下の表示になって、はいを押すと急速充電を選ぶ画面になりました。
しばらく以下の警告が点滅します。クリックすると次の画面へ。
ここでQCとかApple2.4Aの充電ができるかテストできます。
メモリー機能
右クリックするとこのような表示になります。「Curve Create New」で電力のログを保存して「Curve Browse」でログを見ることができます。
Curve Browseの画面で見たい日付を選択すると以下の画面↓になりますので、Diagramを選択するとグラフ表示になる。
保存したデータのグラフ↓例
設定
通常の画面で長押しすると設定画面に切り替わります。あまり設定は無いのですが、珍しくLanguageで日本語に切り替えられました。
日付時刻もここで設定可能、フォントが好みでないフォントだったので変えられればなおよかった。
時計表示
通常の表示が15秒ほど経つと時計表示になる。
時計表示までの時間と、時計を表示しないような設定も設定画面の「待機時の時計の設定」で可能です。
普段USBテスターとして使っていない時でも時計としてデスクに置いておくのもよさそうです。
KT001でPD(Power Derivery)充電してみる
クリックしながら電源投入するとPD充電のやり方が表示されました。↓
フムフム、左下のUSB Type-CポートにPD充電器とそれに対応したUSBケーブルをつないで、右下のPD電源を右にスライドしてオンにすればPD急速充電できそう。
クリックしながら接続
PDスイッチをオンにして、左下にPD対応充電器とただ接続するだけではPD充電状態にならなかったので、クリックしながら接続したらPDモードになった。↓
最初の表示はこのように↓(この時は普通のUSB5V充電の画像)表示されます。
何回か接続・切断したりすると以下の表示になる時もある。
「A correct CC attachment is detected, but no source_cap is received in time.Contact the author for more infomation.」という表示になりました。
訳すとこのような↓日本語になりました。
『正しいCC接続が検出されましたが、時間内にsource_capは受信されません』
PD充電器からsource_capの通知が送られてこなかったようです。PD充電器の挙動がちょっとおかしいのかもしれません。
でも普通に急速充電できました。↓
KT001にPCからアクセス
POWER-Z KT001はMicroUSBにPCと接続するとPCから電圧・電流のグラフが見えるソフトもありますので使ってみます。
ダウンロード
こちらのDropBoxのページに各種ChargerLABのソフトや説明書PDFがあります。
KotomiApp起動
起動すると以下のような新しいデザインの見た目になっていてメニューの高度なオプション >Language で日本語も選択可能でした。
ドライバー
KT001をPCと接続してもドライバーが無いのでちゃんと認識されていません。デバイスマネージャーで見ると以下のようになっています。
USBシリアルデバイスの他にSTM32Virtual ComPort in FS Modeというのも表示されました。
KotomiAppでドライバーをインストールできるようなのでやってみます。
が・・・以下のようになってうまくインストールできませんでした。
driverフォルダの中を見るとamd64,x86のドライバーがあるようで、試しに両方ともダブルクリックしてやってみましたがうまくドライバーがあたりません。
こちら↓にも最新バージョンぽいPOWER-Z KT001- V1.79.5.ZIPがありますが、同じようにドライバーがあたらない・・・
ということで、ドライバーがうまくあたらないのでPCで電圧・電流のグラフを見ることはできませんでした。もしかしたら自分のWindows環境がダメなのかもしれません。解決策探してみます。
できれば、Windows PCではなくてLinuxと接続してコマンドで操作できるようにしてほしい。USBテスターでそういうの無いかなぁ、HID通信とかシリアル通信わかっている人だったら簡単に取得できるのかな?
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