1.4インチカラー液晶を搭載のグラフ表示もできるUSB電流電圧チェッカーとしての機能と電圧を制御してQC3.0などに対応させて急速充電できる状態にする機能をそなえたUSBチェッカーがやってきたのでレビューします。
見た目も普通のUSBチェッカーのようにプラケースに入っている状態ではなく、電子基板がむき出しで3枚の基盤がサンドイッチしている状態でカッコいい見た目。↓
YZXstudio ZY1276 開封
ではみていきましょう。
開封
ブリキ缶のハンドスピナーが入っているケースと同様のケースですが、シールがべっとり貼ってあって取るのが面倒なので捨てちゃいました。
本体は基盤が3重にサンドイッチされた状態で、基盤アート的ではないものの電子基盤むき出しな本体は男心をくすぐる見た目です。
各種 USBポート
裏面
裏を見ると各USBの入力・出力やボタンの刻印がされています。
Bluetoothのアイコンもありますが、基盤になにもついていない状態でZY1276では非対応のようです。
側面 上
側面を見ていきましょう。
裏をひっくり返すと上下逆さになりますので、上がUSB-Cの出力になります。
側面 下
下は左からMicroUSB入力・操作ボタン・USB Type-C入力
この1つのボタンでクリック・長押しなどを使って、表示方法変更や、プロトコル操作、設定などのすべての操作をします。
側面 右
左右は標準USB(USB Type-A)の右がメス・左がオスになっています。
通常のUSB電流・電圧チェッカーはUSB-AしかないのでUSBポートが増えてUSBチェッカーとしてもだいぶ使いやくなっています。
ディスプレイ
ディスプレイは1.4インチとUSBチェッカーにしては大画面でカラー表示。表示フォントやデザインも変えられて、上左右下と見る向きも変えられます。
視野角やあまり広くなさそう↓
USB Type-C OUTの電源供給でも使える
普通の5Vで充電した場合は適当にINでもOUTでもどこに電源を指しても使えそう。
デフォルトの状態では、5V前後しか出ないのでどちらでも使えるようになっている?ようです。(電圧を上げると注意が必要になってきますので電圧を上げた状態ではOUTでは電源供給しないほうがよさそうです。)
YZXstudio ZY1276 仕様
USB Type-C PDも対応していて24Vまで電圧出せる。ただし昇圧・降圧機能はないのでUSBアダプタなどが対応していないとそこまでの電圧が出ません。
- カラー液晶 1.4インチ
- 電圧:3.5~24V 最大28V 0.01mV測定
- 電流:0~5A 瞬間24A 0.01mA測定
- 接続:USB-A オス・メス、MicroUSB x 1、USB-C x 2
- プロトコル:QC2.0, QC3.0,Huawei FCP SCP, Samsung AFC, OPPO VOOC=OnePlus DASH,Apple 2.4A,AppleOldMFI,PD Trigger,PD E-Marker,PD Listener
このUSBチェッカーの主な特徴としてプロトコルで急速充電規格に変更できるところ。
プロトコルではSoc(CPU)製造会社Qualcommの急速充電規格QuickCharge2.0・3.0の設定もできます。
それと各スマホメーカーの急速充電規格も対応していて、OPPOのVOOC、OnePlusのDASHは親会社・子会社の関係なので同じような規格と判断しているようです。
過去にやった充電実験はこちら↓
それとUSB Type-C PDも対応しているので20Vの出力も可能。下のほうでかるく実験してみました。
YZXstudio ZY1276 操作方法
操作するボタンは一つしかないのでこのボタンを駆使して普通に押す・長押し、ボタンを押しながら電源投入(設定)の3つのボタン操作でモードを変えてみます。
ボタンクリック
普通にボタンを押していくと表示が変わっていきます。それぞれ表示ごとに長押しすると機能がある画面があります。
回転
この画面で長押しすると、長押しするごとに表示が90度づつ回転します。
縦に見たい時などに重宝しそう。
グループ
この上下2つの画面のときに長押しするとGROUPが1~5まで切り替わります。このグループはなんなのか今は不明。
プロトコル
このUSBチェッカーのメインの機能と言えそうなプロトコルの画面。
長押しするとFarstChargeTrigger?の表示が、クリックしていって「Are You Sure?」を長押しするとプロトコル設定の画面に入ります。
高圧輸出・High Voltで長押しすると元の5V出力に戻ります。
下のほうで詳細にプロトコルをみていきます。
Wire Resistance Test
この画面で長押ししてもなにも反応ありませんでした。電子回路をなにかテストするモードみたい。今のところ使い方不明。
グラフ表示
長押しするごとにD+D-・DONE・VAと切り替わります。
設定
設定画面を表示させるには、ボタンを押したままUSBを指してしばらくすると設定画面が表示されます。
ディスプレイの明るさやフォント・言語(中国語と英語)の変更などができました。
フォントを変えてみる
試しにLanguage & Fontsで長押ししてフォント設定をしてみましょう。
カチカチ押していくと白地に黒の表示にもなりました↓
中国語表示にもなりますが・・・
英語表示よりも意味がわからなくなるので↓ヤバイ、元に戻そう。
英語表示でフォントを変えてみましたが↓ちょっと見にくくなったので元にもどす。
プロトコル設定
このUSBチェッカーのメイン機能ともいえるプロトコルをみていきましょう。
プロトコルの画面で長押しすると以下のようなウィンドウが出てきて「Are You Sure?」長押しでプロトコル設定画面へ、
以下のような画面になりました。↓クリックしていって好きなところで長押しすると設定するか詳細設定画面になります。
QCやHuawei・Sumsung・OPPO Oneplusの充電規格にも対応している。
AUTO Detect
プロトコルを変更できるといっても、USB電源側が対応できていないプロトコルは使うことができないので、今電源として指しているUSBはどのプロトコルに対応しているかAUTO Detectでチェックできます。
それぞれチェック結果をみていきましょう。
Xiaomi Mi notebook AirのUSBアダプタ
こちらはXiaomi Mi Notebook Air 12のアダプタで2~3A程度しか出ないのでどうでしょう。みてみます。
全然対応してないようです↓USB Type-CのPD2.0しか対応できてない・・・
USB Type-C PD対応USBアダプタとUSBケーブル
USB Type-C PD対応のUSBアダプタと、同じく対応しているUSBケーブルの組み合わせ。
dodocool USBアダプタ Type-C PD 45W
まずは上画像右側のUSB Type-C PD 45Wアダプタをテスト、このUSBアダプタは以下でレビューしました。
やはりQC3.0など対応してますね。USB Type-C 3.0Aで最大46Wまで出力できそう!
赤は非対応・緑が対応しているプロトコル。
試しにQuick Charge3.0で20V出力してみますか♪
20V出ました!↓ちょっと怖い・・・
QC2.0も20Vまで出力できるようになっていました。
PD TriggerなどでV/Aを選ぶことができる↓
dodocool USBアダプタ Type-C PD 30W
続いて30W出力のdodocool USBアダプタをテストしてみましょう。
こちらはできることは少ない。
MicroUSB
普通の5V2.4AのUSBアダプタでMicroUSB接続だと以下のプロトコル対応。
USB Type-C
同じく、普通のUSB Type-C接続
電源とそれを接続するケーブルでかなり出力に差がありますね。
他のUSBチェッカーと比較
試しに18650バッテリーを充電してみます。
表示がきれいで計測も0.01mA,0.01mVまで測れて普通のUSBテスターだと1秒毎に計測する仕様になっていますが、こちらは1秒間に3・4回表示が切り替わる。
単純なUSBテスターとしては表示以外の機能の差はなさそう。
YZXstudio ZY1276 USBチェッカー まとめ
普通のUSB電流電圧チェッカーだけでなく、スマホやパソコンなどのUSBアダプタがどのプロトコルに対応しているかをチェックすることができて、そのプロトコルに対応させて効率よく急速充電できるかしこいUSBチェッカーです。
ただ、よく知らないまま適当に使うとスパークするかもしれないので・・・注意も必要です。
見た目も良いしなかなか楽しいガジェットです。
ちょっと高機能すぎてまだ使いこなせていませんので、便利な使い方を発見したら追記してみます。
※この商品はサンプル提供していただいてレビューしています。
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