テレワークや自宅の部屋で仕事をする場合は、Co2濃度(二酸化炭素濃度)に気を付けないと、頭がボーッとして仕事に集中できなくなってしまう時はありませんか?
頭がボーッとしたら窓を一定時間開けると、Co2濃度が下がってさっぱりして気持ちよく仕事ができるようになります。
Co2濃度のおおよその目安は1000ppm以下が良いようで、1000ppm以上になったら換気したほうが仕事に集中できます。
これから冬になって石油ストーブを使用する機会が増えるので、二酸化炭素濃度がさらに増えやすくなる季節になります。
とはいうものの、Co2濃度は専用機器がないと計測できない。そいう時に役立つのがCo2濃度を計測してくれるセンサー。
今回はAQI・tVOC・Co2濃度・PM2.5・温度・湿度・UVを計測してくれる、ClearGrass Co2濃度モニターがBanggoodからやってきたのでレビューしていきます。

Co2濃度モニターはなぜか?すぐに壊れる
自分の使い方が悪かっただけなのかもしれませんが、Co2濃度を測定する機器を導入するとなぜか半年経たずに壊れてしまう場合が多いのです。
ラズパイのセンサーMH-Z19でCo2濃度測定
自作のCo2濃度測定器は1回目はしばらく動きましたが、ある時まったく動かなくなって、同じものをもう一個買ったけど、こちらもちゃんとCo2濃度を取得してくれない。
ラズパイの設定が悪いのかもしれないので、時間があれば直してみます。

そして、やっぱり自作なので計測値にそれほど信頼性が無いかもしれないところがちょっと不便。とは言うものの↓無いよりあったほうが良く、おおよそのCo2濃度は計測できていました。

実際に計測できたのは↑2020年2月ごろ、その後プッツリと計測できなくなった。
同じ部屋に人が集まって呼吸すると二酸化炭素濃度が高くなって、ひどい時は2500ppmを超えてしまうので、その前(1500ppmオーバーしたら)に換気をするようにするとすぐに500ppm弱くらいになるので、このグラフを目安に換気をしていました。
PCで表示するのではなく、常時表示するともっと便利です。
自作のCo2濃度センサーを使って部屋のCo2濃度をチェックするだけで良いのですが、すぐ壊れてしまって・・・あまり使えませんでした。
Xiaomi Mijia 空気テスター
こちらのXiaomi Mijia 空気テスター(次のページでレビューしています。)はなぜかUSB電源いれてもディスプレイが表示されなくなって壊れたので解体しました・・・(解体の画像紛失中)
自宅作業員がCo2濃度をチェックできないのは困るので、新たにClearGrass Co2濃度モニターを導入しました。
ClearGrass Co2濃度モニターの特徴
ClearGrass Co2濃度モニターはXiaomiブランドでも販売されている総合的な空気質モニターなので、Xiaomi製品とも相性がよく、Xiaomi Mi Homeアプリとも連携できてアプリからでも部屋の空気質の状態を見ることができます。
ClearGrass Co2濃度モニターで計測できること
ClearGrass Co2濃度モニターはPM2.5・tVOC(総揮発性有機化合物)・Co2濃度(二酸化炭素濃度)・AQI(空気質指数)・温度・湿度・UV(紫外線)を計測可能。
お部屋の空気の状態をセンサーを使って数値化してくれるガジェットです。

汚い部屋やタバコを吸う家庭ではPM2.5やtVOCも気になるところですが、コロナ禍の影響で自宅でテレワーク作業する方はCo2濃度が最大に気になるところ。
主な室内環境指標
- AQI:AQI(Air Quality Index=空気質指数)は、いくつかの国や地域で採用されている大気汚染の程度を示す指標
- PM2.5:空気中に浮遊している直径2.5マイクロメートルの粒子を計測して空気の汚れを計算
- tVOC:総揮発性有機化合物(Total Volatile Organic Compounds=すべてのVOCの総称)室内から発生する汚染物質、シックハウス・室内汚染の大まかな環境指標。
- Co2濃度:CO2(二酸化炭素濃度)が在宅で仕事する場合に特に重要な計測値
AQI・PM2.5・tVOCをチェックして空気清浄機を使う
AQI・PM2.5・tVOCが「良い」か「並」に以上になってきたら部屋の空気を換気すると良さそうです。
あまりにもAQIが高い場合は空気清浄機を導入すると健康を維持できそうです。
良い | 並 | 敏感なグループにとっては健康に良くない | 健康に良くない | 極めて健康に良くない | 危険 | |
---|---|---|---|---|---|---|
AQI | 0-50 | 51-100 | 101-150 | 151-200 | 201-300 | 301-500 |
PM2.5 (μg/m3) | 0.0-15.4 | 15.5-40.4 | 40.5-65.4 | 65.5-150.4 | 150.5-250.4 | 250.5-350.4 |
tVOC (mg/m3) | 0-0.3 | 0.4-1 | 1-2.9 | 3-8.9 | 9以上 |
Co2濃度
テレワーク中で自宅の部屋で作業される方はCo2濃度をチェックして、濃度が高くなったら窓や部屋のドアを開けたり、換気扇を付けたりして空気を入れ替えると集中力がアップして作業がはかどります。
1500PPMくらいまでいくとちょっと集中力が途切れて眠くなるCo2濃度なので、できれば1000PPMくらいで換気すると良さそうです。
外気と同じ | 許容範囲 | 換気するタイミング | 眠気 | めまい・頭痛 | 健康に外を及ぼす可能性 | |
---|---|---|---|---|---|---|
Co2濃度 (ppm) | 350-450 | 451-800 | 800-1000 | 1000-1500 | 1500-2500 | 2500-5000 |
その他、温度・湿度・UV(紫外線)も計測・表示されます。
カラーは2種類でアルミ合金製
Co2濃度モニターとは思えないほどスタイリッシュな筐体でカラーは2色。

空気質センサーの他にも天気予報も表示してくれて、今まで計測した部屋のPM2.5やCo2濃度などの濃度をグラフ化して表示することも可能。
PM2.5とAQIセンサー
Co2濃度だけではなく、温湿度とPM2.5とAQI(空気質)まで計測してくれるセンサー搭載。
PM2.5を計測する時に空気を巡回させるファンが必要ですがファン音はほぼ聞こえず、ClearGrass Co2濃度モニターの後ろの排出口に耳を近づけるとファン音が少し聞こえる程度で、騒音はほとんどありません。

ClearGrass Co2濃度モニターの全面と背面に空気穴が空いていてファンで空気を送って空気質を計測します。
OTAアップグレード
LinuxベースのシステムでスマホのようにOTAアップグレード(Wifiでアップグレードできます)できるので、将来的にはもっと機能が増えて便利になるのかもしれません。

上の画像では中国語になっていますが、英語表示も可能です。
アプリとリンクすればスマホからもCo2濃度を確認できる
アプリはXiaomi Mi HomeやAIRMX(中国の加湿器メーカー)、Air Butler、Chuanxiang Air(両方とも詳細不明)などの複数の中国メーカーのアプリと連携することが可能。
アプリで現在の部屋のCo2濃度・TVOC・温度・湿度がわかるようになります。

アプリと連携効果でIot機器自動操作
それから、アプリと連携することによってどういうことができるようになるかというと、湿度や温度も計測できるので、加湿器・空気清浄機などと連携することによって湿度が下がったら自動的に加湿したり、TVOC濃度が高くなったら空気清浄機能をオンにするなど、機器同士が連携して自動的に操作してくれます。
ClearGrass Co2濃度モニターはXiaomi Mijiaブランドの製品の一つなので、他のXiaomiエコシステムの製品と相性がよく、Xiaomiの空気清浄機や加湿器があれば便利に使えそうです。

自分の場合はXiaomiの空気清浄機も加湿器も無いので、試せていません。
ご注意いただきたいのは、中国の空気清浄機や加湿器・除湿機は多くが220Vのものなので、日本では使えません。買う場合は100V対応を確認してから検討すると良さそうです。
人の居る近くの空気質・湿度を計測してくれるサブ的な機器として活躍
通常は加湿器は湿度、空気清浄機にもAQI(空気質)を計測できますが、↓こちらの画像のように機器から少し離れた場所にClearGrass Co2濃度モニターを置くことによって加湿器・空気清浄機単体よりも効果的に部屋を快適にできます。

ClearGrass Co2濃度モニター スペック

環境指標 | AQI/tVOC/Co2濃度/PM2.5/温度/湿度/UV |
---|---|
ディスプレイ | 3.1インチ 720×720 |
Wifi | IEEE802.11b/g/n |
電源・バッテリー | USB-C充電(5V1.5A)・2000mAh |
サイズ | 85×68.4×86.3mm |
重さ | 217g |
AQI・tVOC・Co2濃度・PM2.5が計測できるスタイリッシュな空気質センサー
3.1インチの解像度720x 720の超クリアIPSスクリーン
クアッドコアA7プロセッサ搭載の、マルチモード補正アルゴリズムにより正確な測定
静電容量式タッチ操作画面、自動輝度調整、革新的な通気孔設計、センサー作業の効率化
室内空気を数値化してディスプレイに表示します。:温度と湿度、PM2.5、TVOC、二酸化炭素濃度を計測

ClearGrass Co2濃度モニター 開封
ではClearGrass Co2濃度モニターの実機をみていきましょう。
箱
ClearGrass Co2濃度モニターは海外通販Banggoodから日本ダイレクトメール(日本では佐川急便が届けてくれる)でやってきました。

配送は丁寧ですが、今回は袋に入れられただけの状態でちょい不安。
と、思いましたが中にダンボールでガートした状態でしたので、↓特に問題ありませんでした。

化粧箱も若干凹みはありますが、きれいだし問題ないレベル。

このClearGrass Co2濃度モニターは主に中国で販売するガジェットなので、パッケージの表記はすべて中国語。
中身は中国語とEnglishに変更できますので、中国語がわかる方以外は言語を英語にすると分かりやすいと思います。

開封
本体を手に持ってみると↓思ったよりもかなりちっこいヤツでした。手乗りガジェットといったところ。可愛いくてオシャレなヤツです。

付属品は中国語の取説に長めのUSB Type-Cケーブル。

ClearGrass Co2濃度モニター 外観
思ったよりもちっちゃくでスタイリッシュなので、お部屋の何処に置いてもカッコいい見た目。
USB Type-C電源を入れっぱなしで放置しておくとアナログ時計表示になって、各種空気質や天気・日付も表示してくれるところが憎い。

こういう↓画面にも変更可能。時計としても使えますね。

ディスプレイの下に空気を取り込むスリットが横1文字にありまして、裏側(↓左画像)にも横1文字にスリットがあります。
中にファンが内蔵されていて、空気を送り出してPM2.5やAQIを計測している。
ファン音はほぼまったくしませんが、耳を後ろのスリットに近づけるとファンが回っている音がします。なので騒音は気にならないレベルです。
横から見てもスタイリッシュでカッコいい。

表示画面
tVOC・Co2濃度・PM2.5・湿度・濃度の表示
tVOC・Co2濃度・PM2.5・湿度・濃度の5つの数値が表示されます。
上の大きい数値は5つの数値をタップすると変更可能で、↓この画像ではCo2濃度が大きく表示されています。

右のグラフアイコンをタップすると過去のCo2濃度が表示されます。
料理の煙が部屋に入り込むと↓tVOC濃度があがりました。早速換気です。

時計とAQI・UV・天気予報など表示
デジタル時計表示がメインでAQI・UV・天気予報などが表示されます。

Wifi・照度・設定
この画面でWIFI接続設定・照度設定と、ClearGrass Co2濃度モニターの細かい設定ができます。

Wifi接続設定
Wifiに接続すると、天気予報やファームウェアアップデートも可能になります。

照度
ディスプレイの明るさを設定可能、Autoをオンにしておくと自動で明るさを調節してくれます。

詳細設定
この画面でファームウェアアップデートやAutomationのアプリ連携操作可能。

まずは言語変更。

Locationで現在地を設定しますが、Wifiに接続すると自動的に現在地を取得して設定してくれます。
中国のガジェットなので、現在地はそれほど細かい地域に限定した天気予報では無いようですので、参考程度にしかならなそう。

設定項目もそれほど多くないので、Wifiさえつなげておけば自動的に空気質を計測してくれます。
Xiaomi Mi Homeアプリと連携する
Androidスマホ・タブレットやiPhoneのiOSのアプリと連携すると、スマホからもお部屋の空気質を見ることができます。
それとXiaomi Mi Homeと連携している加湿器や空気清浄機の機器があれば、空気質を見て自動化することも可能です。
では、Mi Homeアプリと連携してみましょう。
ClearGrass Co2濃度モニターの設定 > Automationの画面↓でMi Homeを選びます。

続いて↓Nextボタンを押すとQRコードが表示されるので、Mi Homeで右上の
ボタンで、さらに右上のスキャンアイコンをタップしてスマホでQRコードをスキャンしましょう。
QRコードのスキャンが成功すると↓以下のように表示されて、Mi HomeにClearGrass Co2濃度モニターが登録されます。
実際に取得した↓空気質は以下のような表示。アプリで見れるのはコレ1画面のみで過去の空気質もグラフ表示してくれないところがちょっと機能なさすぎな気もします。

アップデートしたら簡単なグラフも表示するようになりました。

ClearGrass Co2濃度モニター 使ってみた感想
AQI・tVOC・Co2濃度・PM2.5・温度・湿度・UVと7つの環境指数を表示してくれるセンサーで、テレワークで自宅作業する方には必須といえるガジェット。
特にCo2濃度はデスクワークされる方には重宝すると思います。自分もこのCo2濃度を見て1000PPMよりCo2濃度が高くなったら窓を開けて換気するようにしています。
人が居る閉め切った部屋で二酸化炭素がどのくらい発生するものなのか?、丁度良い実験部屋は寝室。寝ている時は換気しにくいので計測してみると2500PPMを上回る濃度まであがるときもあります。
あとは、クルマで室内循環でエアコンを付けた場合は3500PPMほどに上がるようなので、実験してみます。車中でも換気が大事そうですが、窓を開けると今度は排気ガスが・・・これも実験してみますね。
特に最近の高気密・高断熱の住宅は人間の吐く息で二酸化炭素濃度が高まり安いので、長時間部屋にいる場合は注意が必要とのこと。
現状テレワークな方はCo2濃度センサーを導入してまめに換気していきましょう。
そうすれば、在宅ワークでも少しはサボらずに・・・仕事ができるようになるか?というと・・そうでもなさそうです。
とはいえ、Co2濃度が低ければ集中力が持続できるのはたしかなようです。

※この商品はサンプル提供していただいてレビューしています。
コメント
この機種は「ちゃんと計測できない機種」だと思うのですが…
コメントありがとうございます。
どの機種ですか?