転送速度40Gbps時代のポータブル(外付け)SSD おすすめランキング

パソコン・周辺機器

パソコンやスマホなどの記憶媒体としてSSD(ソリッド・ステート・ドライブ=メモリチップで読み書き)とHDD(ハードディスクドライブ 磁気ディスクを回転して読み書き)がありますが、2020年にはHDDを逆転してSSDのほうが売上があがりより普及してきています。

というのもHDDのほうは読み書きにせいぜい200MB/秒しか出ないのですが、SSDのほうは爆速最大40Gbps(ビット毎秒・転送速度 メーカーによる約6,000MB/秒)の転送速度のSSDが出回り始めていて、ポータブルSSDも3000MB/秒の超高速なものが出ているので調査してみました。

ポータブルSSDで最大40Gbpsの速度が出るのはThunderbolt3・4対応のMacやPCのみ、スマホやタブレットではそこまでの転送速度は出ませんので主にスマホ・タブレット・ゲーム機でポータブルSSDを使用したい場合はUSB 3.2 Gen2あたりの安めのポータブルSSDを選びましょう。

逆に映像クリエイターなど動画を編集する方はやはり最新の最大40Gbps出る超高速ポータブルSSDを導入すると、編集作業がはかどるのでチェックしてみてください。

SSDが高速なのは素敵なのですが、1GB(SSD=時価12円)あたりの価格がHDD(時価1.7円)で、7倍ほど価格差でSSDのほうがまだまだ高いのがネックです。

今回は主にUSBで接続するポータブルな外付けSSDに焦点をあてて紹介します。

ポータブルSSDを何に使うか? 使用用途

まずはポータブルSSDを主に何に使うかをチェックする前に、パソコンやスマホへの接続に必要なUSB規格などの予備知識を説明していきます。

USBの規格やTunderboltの転送速度の違いをちょっとだけ理解しておくとポータブルSSDを選びやすくなりますよ。

USB規格とThuderbolt

まずはポータブルSSDを選ぶ前の予備知識として、2021年のUSB規格とThuderboltをチェックしておきましょう。

USB規格は非常にややこしく、名称もたびたび変わって消費者には優しくない規格で、それに加えてThunderboltもあるのでよけいにややこしくなっています。

稲妻に矢印がThunderboltアイコン

ThuderboltはAppleとインテルが作った高速通信規格で現在はUSBプラグ形状USB Type-Cを使っているのでUSB3.2・USB4などと一緒にみんな同じUSB Type-Cで繋げられるのが混乱するところ。

さらにUSB PDなどUSBで流せる電力が最大100Wになっていて、USB規格で流せる電力が変わってくるところもさらにさらに混乱しています。

今回は転送速度について、↓表にまとめてみました。ポータブルSSDを買う時にどのくらいの転送速度のものを選ぶのか参考にしてください。

転送速度

2021年秋は表↓の上から4つのタイプのポータブルSSDが発売されていて、Thunderbolt3のポータブルSSDが一番爆速の最大40Gbpsの速度が出るモデルが発売されています。

(USB4やTunderbolt4のポータブルSSDはまだ発売されていないようですが、Tunderbolt3も最大40Gbpsです。)

表↓の転送速度は理論値で、実際には30~40%ほど低い転送速度になりそう、各メーカーごとの最大転送速度表記をチェックしてください。

PROFILEビット毎秒
(ケーブルで速度違う)
転送速度
(理論値)
プラグ形状
USB3.2 Gen1(旧称USB 3.0,USB3.1 Gen1)5Gbps625MB/sUSB-A,USB-C,microUSB
USB3.2 Gen210Gbps1,250MB/sUSB-A,USB-C,microUSB
USB3.2 Gen2x220Gbps2,500MB/sUSB-C
Tunderbolt320Gbps(2m),40Gbps(0.8m)2,500~5,000MB/sUSB-C
USB420Gbps(2m),40Gbps(0.8m)2,500~5,000MB/sUSB-C
Tunderbolt440Gbps5,000MB/sUSB-C

USB3.0がUSB3.2 Gen1にの名称に変更になってややこしいのですが、USB 3.2は転送速度の違いがGen1・Gen2(Gen1x2,Gen2x1)・Gen2x2と3タイプあり、最大速度はUSB 3.2 Gen2x2で最大20Gbpsになります。

あまり転送速度を重視しない場合やパソコン以外での使用はUSB3.2 Gen2あたりの安めのポータブルSSDを選ぶと良いでしょう。

USB Type-Cケーブルで転送速度が変わる(動画編集では重要)

ポータブルSSDを買ったら付いてくるケーブルをそのまま使えば問題ありませんが、ケーブルが短いなどで別途USBケーブルを購入する場合には、ケーブルにも種類がありますのでご注意ください。

Thuderbolt3・4とUSB4はそれぞれのケーブルはプラグ部分に刻印されているアイコン↓を見れば分かります。

Tunderboltはイナズマ+矢印のアイコンで、バージョンごとに3や4と書いてあります。

USB4のアイコンはUSBアイコンと40の周りに丸の模様。(↓2番目)

画像Thunderbolt4 ケーブル 1USB4 ケーブル 2Thunderbolt3 ケーブル 3
商品名Thunderbolt4 ケーブルUSB4 ケーブルThunderbolt3 ケーブル
転送速度最大40Gbps最大40Gbps/20Gbps最大40Gbps/20Gbps
USB PD(電源)最大100W最大100W/60W最大100W/60W
映像4Kx2,8Kx1

最高性能のUSB Type-CプラグのケーブルはThunderbolt4で、転送速度最大40Gbps、電源は100Wまで可能、映像は8K画像を転送可能。

続いて、USB4も同様ですが、ケーブルによっては転送速度が20Gbpsしか対応してないケーブルや、電源が60Wまでしか対応してないケーブルもありますので、買うときには注意が必要です。

Thunderbolt3もUSB4と同様にケーブルによって転送速度などが違ってきますので、ケーブルごとの転送速度もチェックしてください。

USB3.2 Gen2x2やUSB3.2 Gen1などのケーブルアイコンはSS5・SS10やSS20のアイコンですが、USBケーブルには書いてない場合が多いのが現状で、商品ページの表記を参考にするしかないです。(USB規格の名称がコロコロ変わるのが原因なのかもしれません・・・)

ポータブルSSDの使用用途

ちょっとだけ前提知識が付いたところであなたのポータブルSSDの使用用途を考えてみてください。

機器によっては高速転送できないジャンルのガジェットもありますので、まずは使用用途を選んでくださいね。

  • スマホ・タブレット:2021現在Tunderbolt・USB4対応機種は無い→USB3.2 Gen1~USB3.2 Gen2x2
  • ゲーム機:最大10Gbpsまで対応がほとんど→USB3.2 Gen1~USB3.2 Gen2
  • テレビ録画:USB-Aしか搭載されていないTVが多い→USB3.2 Gen1
  • パソコン:10Gbps~40Gbps パソコンUSB-Cポートの対応状況による
  • 動画編集:超高速推奨、最大40Gbps Thunderbolt3・4・USB4

最新のパソコンや動画編集をする方以外は、高速なポータブルSSDを導入してもそれほど速度が出ませんので価格の高いTunderbolt3のポータブルSSDを導入しても意味はありません。

ゲーム機やテレビ録画用途の場合はエントリーモデルの最大約430MB/sのモデルで十分でお財布にも優しいのでオススメです。

ポータブルSSDのメリットとデメリット

ポータブルSSDを主にHDD(ハードディスクドライブ)と比べてみてのメリット・デメリットを紹介します。

ポータブルSSDのメリット

  • 転送速度が速い:HDDが60~200MB/sに対してSSDは480~2800MB/sと幅はあるものの超高速
  • 耐久性が高く衝撃に強い:メモリチップで構成されているために衝撃に強く米国MIL規格に対応したSSDもある
  • 動作音はなし(無音):HDDのように可動部分は無いので音は出ない
  • 省電力:SSDは1W行かないくらい、HDDは3~7Wほどの消費電力で
  • 寿命が長い:メモリチップにデータの読み書きをするので
ポータブルSSDを外に持ち出す場合は防水性能と衝撃に強いタイプを選びましょう。

ポータブルSSDのデメリット

SSDは価格が高いのがデメリットですが、技術の進化によって徐々に価格は下がっていくので買い時の判断が難しいところ。

ポータブルSSDが必要になった時に調べて買うのが最適ですね。

  • 価格が高い:エントリーUSB 3.2 Gen1 500GBで約1万円とスピードが速くなるほど価格が高くなる
  • HDDと比べると容量が少ない:256GB~4TBと動画編集用としては容量が少ないのがネック
  • 高速なSSDほど高温になるので熱処理をしっかりしたポータブルSSDを選ぶと長寿命
高速なSSDはかなりの熱が出るので熱処理に優れたポータブルSSDを選ぶようにしてください。

その他のデメリットとして、同梱されているUSBケーブル以外のケーブルを使う場合は先ほども説明しましたが、それぞれの規格に合うケーブルを選ばないと最高の転送速度は得られない。

ポータブルSSDの選び方 7項目

ポータブルSSDの使用用途と、メリット・デメリットがわかったところで、選び方をみていきましょう。

以下の7項目をチェックして、ご自分に合うポータブルSSDを絞り込んでいってください。

  • 容量:256GB~4TB
  • 転送速度:5Gbps~40Gbps
  • USB接続端子:USB Type-A(標準USB)・USB Type-C・microUSB
  • 耐久性・防滴性能:耐衝撃・耐振動
  • セキュリティ:ハードウェア暗号化・パスワードロック・指紋認証
  • 筐体サイズ:USBメモリ型・ポータブル(カードサイズ)・据え置き
  • メーカー:SunDisk・ウェスタンデジタル・トランセンド・Samsung・BUFFALO・I-O DATA・Crucialなど

順番にみていきましょう。

使用用途と予算でSSD容量を選ぶ

使用用途を元にどのくらいの容量が必要かを考えていきましょう。

動画の保存時間と価格はざっくりとした目安で、各メーカーによって差があり動画のビットレートなどによっても差がありますのでおおよその目安として参考にしてくださいね。

  • 256GB:5000円~(動画 HD21時間・4K7時間)
  • 500GB:1万円~(動画 HD41時間・4K14時間)
  • 1TB:2万円~(動画 HD83時間・4K28時間)
  • 2TB:3万円~(動画 HD166時間・4K56時間)
  • 4TB:7万円~(動画 HD332時間・4K112時間)

※解像度:HD(1280x720px)1GBあたり約5分の計算、4K(4096×2160px)1GBあたり約100秒の計算

転送速度は430MB/秒~3400MB/秒までさまざま

転送速度については上の方、こちらで説明しましたのでご確認ください。

USB接続端子

高速なポータブルSSDは必ずUSB Type-C接続になっていて、低価格・低速なSSDはUSB Type-CだけでなくUSB Micro-B接続なんてのもあります。

パソコンや動画編集に使いたい場合は必ずUSB Type-C接続のポータブルSSDを選びましょう。

それ以外のスマホ・ゲーム機やテレビ録画などの場合には、低速なポータブルSSDでUSBポートはこだわらなくても問題なさそうです。

耐久性と防滴性能

SSDは記憶媒体にメモリチップを使っているのでHDDよりも耐久性にすぐれています。

ポータブルSSDを持ち歩いて使う場合は防塵・防滴性能があったほうが良いでしょう。

また、机の上から落下しても耐えられるSSDや、米国MIL規格に対応したポータブルSSDもあります。

業務用はセキュリティの高いポータブルSSDを選ぶ

外付けHDDやSSDはUSBポートに刺しただけでデータが見れてしまうので、業務のデータは他人が簡単に見れないようにしておく必要があります。

ポータブルSSDは以下の3つのセキュリティがあります。

  • ハードウェア暗号化:中身を暗号化してデータ保存
  • パスワードロック アプリ:アプリでログインしないと中身が見れない
  • 指紋認証:ポータブルSSD側面にある指紋認証でログイン

パスワードロックか指紋認証でロックしておいて、さらにハードウェア暗号化しておけば簡単にはアクセスできないでしょう。

ポータブルSSDの筐体サイズは小さめ

ポータブルSSDはどれもUSBメモリと同じくらいか少し大きのポータブルHDDよりも小さい筐体なので置き場所にも困らず気軽に持ち歩けます。

こちら↓は転送速度はそれほど出ませんが、ちょっとしたスマホやPCのバックアップであれば超小型のポータブルSSDもあります。

メーカーで選ぶ

  • SunDisk(サンディスク):メモリやストレージを扱うウェスタンデジタルのブランド
  • Samsung(サムスン):Galaxyスマホでおなじみ韓国のメーカー
  • WD(ウェスタンデジタル):メモリ・ストレージを扱う会社
  • BUFFALO(バッファロー):日本のパソコン周辺機器メーカー
  • IODATA(アイ・オー・データ):日本の精密機器メーカー
  • トランセンド:台湾の半導体メモリメーカー
  • Crucial(クルーシャル):価格が安いアメリカのメモリメーカー

など、多くのメーカーがポータブルSSDを発売しています。お好みのメーカーがあればチェックしてみてください。

それぞれのメーカーでどんなポータブルSSDが出ているのか簡単にみていきましょう。

SunDisk(サンディスク)

サンディスクはプロ向けの転送速度2000MB/秒のから、エントリー向けの転送速度520MB/秒まで3シリーズあります。

セキュリティを重視していてどれもハードウェア暗号化・パスワードロック可能で、ProとミッドレンジはIP55防滴防塵仕様。

画像SanDisk SSD 外付け Extreme PROE81 GHシリーズ 1SanDisk SSD 外付け Extreme E61 GHシリーズ 2SanDisk SSD 外付け E30 GHシリーズ 3
商品名SanDisk SSD 外付け Extreme PROE81 GHシリーズSanDisk SSD 外付け Extreme E61 GHシリーズSanDisk SSD 外付け E30 GHシリーズ
特徴SanDisk ポータブルSSDの最上位モデルSanDisk ポータブルSSDのミッドレンジモデルSanDiskポータブルSSDのエントリーモデル
メーカーSanDiskSanDiskSanDisk
価格1TB 約27,000円・2TB 約51,0000円・4TB 約91,000円500GB 約12,000円・1TB 約21,000円・2TB 約36,0000円 4TB 約71,000円480GB 約10,000円・1TB 約14,000円・2TB 約26,0000円
最大転送速度2000MB/秒読出し1050MB/秒・書込み1000MB/秒520MB/秒
USB規格USB3.2 Gen2x2USB3.2 Gen2USB3.2 Gen2
USBポートUSB Type-CUSB Type-CUSB Type-C
防水IP55IP55
対応機器Windows・Mac・スマホWindows・Mac・スマホ・PS4Windows・Mac・スマホ
セキュリティ256bitハードウェア暗号化・パスワードロック対応セキュリティソフト付き256bitハードウェア暗号化・パスワードロック対応セキュリティソフト付き128bitハードウェア暗号化・パスワードロック対応セキュリティソフト付き
サイズ110.8×57.8×10.3mm100.8×52.5×9.6mm96.9×46.9×9.9mm
重量77.5g52g40g
その他5年保証3年保証3年保証

最上位のExtreme PROE81はUSB3.2 Gen2x2で最大転送速度が2000MB/秒ですが、強固な筐体なので出先でも安心してバックアップ・編集作業ができそう。

最大40GbpsのThunderbolt3のシリーズが出ることを期待しましょう。

Samsung(サムスン)

サムスンからは標準的で安いポータブルSSD T5シリーズと、指紋認証付きもあるT7シリーズがあります。

業務用途としてT7シリーズを選べば転送速度も1000MB/秒ほどなので便利に使えそう。

動画編集用途は価格が高くなりますが、Thunderbolt3対応の読み出し2800MB/sのX5シリーズだと編集作業短縮になりますね。

画像Samsung 外付けSSD X5シリーズ 1Samsung 外付けSSD T7 Touchシリーズ 2Samsung 外付けSSD T7シリーズ 3Samsung 外付けSSD T5シリーズ 4
商品名Samsung 外付けSSD X5シリーズSamsung 外付けSSD T7 TouchシリーズSamsung 外付けSSD T7シリーズSamsung 外付けSSD T5シリーズ
特徴最新Thunderbolt3接続のSamsung X5ポータブルSSD 最大40Gbps超高速モデルSamsung T7ポータブルSSDの指紋認証機能付きシリーズSamsung T7 ポータブルSSD ミッドレンジモデルSamsungポータブルSSD T5エントリーモデル
メーカーSamsungSamsungSamsungSamsung
価格500GB 約25,000円・1TB 約42,000円・2TB ?円500GB 約14,000円・1TB 約24,000円・2TB 約43,0000円500GB 約13,000円・1TB 約19,000円・2TB 約28,0000円500GB 約10,000円・1TB 約18,000円・2TB 約31,0000円
最大転送速度読出し 2,800MB/秒・書込み 2,300MB/秒読出し1050MB/秒・書込み1000MB/秒読出し1050MB/秒・書込み1000MB/秒540MB/秒
USB規格Thunderbolt3USB3.2 Gen2USB3.2 Gen2USB 3.2 Gen1
USBポートUSB Type-CUSB Type-CUSB Type-CUSB Type-C
防水
対応機器Thunderbolt3ポートを搭載したMac・WindowsWindows・Mac・スマホWindows・Mac・スマホWindows・Mac・スマホ
セキュリティAES 256bitハードウェア暗号化・パスワードロック・指紋認証AES 256bitハードウェア暗号化・パスワードロック・指紋認証AES 256bitハードウェア暗号化・パスワードロックAES 256bitハードウェア暗号化・パスワードロック
サイズ119x62x19.7mm85x57x8mm85x57x8mm57.3x74x10.5mm
重量150g58g58g51g
その他3年保証3年保証3年保証3年保証

長くなってしまったので続きます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました