Banggoodより、M5Stackから出た電子ペーパー(E-paper)のM5paperがやってきました。
その他にもM5 Core2やM5 Fireなどもやってきました。海外通販Banggoodならば若干価格も安いし技適マークなどは同じで手に入れやすくなっています。
自分は現在6個のM5製品を持っています。M5StickCなどは去年買って放置していました。↓
電子ペーパーのM5Paperは↑左の大きい画面のやつ。
M5Stack M5Paperとは?
そもそもM5Stackってなに?
中国・深センのベンチャー企業M5Stack(エムファイブスタック)がリリースしたESP32(Wi-FiとBluetooth内蔵した低消費電力のマイコンボード)をコアにディスプレイとセンサーなどを足して電子工作初心者でも簡単にマイコンボードを扱えるようにするガジェット。
ちょこっと電子工作やってみたい、や、ちょこっとプログラムしてガジェットを思い通りに操作してみたい方に最適。
M5Paperは?
M5PaperはM5Stack初の電子ペーパーを採用したESP32マイコンボードのガジェットになります。
こちらもすでにケースに入っている状態なので、電子回路が見えずこのままの状態で使えて、Groveポートが3つあるのでセンサーやボタンなどの拡張も可能。
アイデア次第で電子工作初心者でも遊べる電子ペーパー付きESP32マイコンボード。
初心者から中級者向けの開発ガジェット
M5Stackはちょっと電子工作をしてみたい、ちょっとプログラミングもしてみたい方に最適で内蔵センサーや、スタッキングでセンサーなどを追加してプログラミングできるガジェット。
誰かが作ったプログラムをそのまま使わせていただいてガジェットを作っても電子工作・プログラミングの勉強が遊びながらにできるところも嬉しい。
海外通販BanggoodのM5Paperの価格
日本では8,800円で販売されていて、海外通販Banggoodで買うと7,286円+送料724(日本ダイレクトメール)=8,010円で若干安くなります。
海外通販でも技適付きM5Stack製品が買えます
Banggoodで買えるM5Paperも日本の技適付きなので安心して使えます。
実物で確認したところパッケージにも↓本体裏面にも技適マークついてました。
(技適の無いM5Stickの製品もありますのでご注意ください)
M5Paperまとめ買い 5個・10個で若干安い?
Banggoodでは5個セット、10個セットで買うと送料の分だけ少し安くなるかな?といったところ。
計算するとほぼ同じ価格ですね・・・少し割引してくれればいいのに。
でも、品薄のM5Paperをまとめ買いしたい場合は使えます。
M5Paper 実機レビュー
簡単に実機を見ていきましょう。
ケース
ケースにM5Stackおなじみの図が書いてありまして、技適マークもあります。
M5Stack Fireはプラスチックのケースだったのですが、こちらは厚紙とPP(ポリプロピレン)のケース。
電子ペーパー(E-paper)なので画面つきっぱなし
電子ペーパーなので、バッテリーを消費せずに画面はつきっぱなしです。
ただ、M5Paperの場合は、裏のボタンを押して意図的に電源をオフにしないと常にスタンバイ状態で常時操作可能なのですが、バッテリーを消費していきます。
電源オフ状態から、右側面のプッシュボタンを押すと、白・黒がチカチカして復帰する。そうするとタッチや操作ができるようになります。
バッテリーは1150mAh
Iotの操作や温度計や時計・カレンダーとしてM5Paperを使う場合はやはりUSB-C電源を常に投入しておく必要がありそう。
たまに起動して確認する用途でしたら内蔵のバッテリーでも使えそうです。
こちらのM5Paperは1150mAhなので、どのくらい持つかな?スタンバイ状態で3・4時間は持ちそう。
自動的にスリープするシステムがあればよりバッテリーが長持ちしそうですが、それは自分で作れ、ということでしょうか?
ESP32のディープスリープで定期的に起動して作業後にまたスリープすればバッテリーは長持ちしそう。
裏面はおなじみの図があるのでわかりやすい
M5Stackおなじみの図がカラフルに書いてあるので、GPIOの番号やどんなセンサーが入っているのかひと目で分かる。
電源オフボタンは左上のほうにある。
電源オフの状態でUSB-C電源を入れると復帰して、操作できるようになる。
Grove端子 HY2.0-4Pポートは3つ
ハンダ付けがいらないようにHY2.0-4Pで接続できるようになっています。
下に一つ、裏面向かって右側に2つの端子あり。
ここに、M5Stackで別途売っているセンサーやボタンなどを接続して、あとは自分でプログラミングすれば使えるようになります。
プログラミングといっても、実際は誰かが作ったライブラリやプログラムを組み合わせて、自分なりにちょっとコードを書き換える程度で使えるようになりますので、それほど難しいことは無いと思います。
自分で1からコードを書くとメンドウですが、誰かが書いてくださったプログラムを参考に書くとPythonなどの言語をあまり知らなくても作れます。
M5Paper FactoryTestの画面
デフォルトでM5Paperが使えるというよりテストできるようにプログラムがインストールされていますので簡単に見ていきましょう。
Test:スペック
M5Paperの状態をテストしてくれる画面のFactoryTest。
内蔵されているセンサーは温度・湿度を測定できるSTH30が入っています。
- Date:今日の日付 Y-m-d
- Time:現在時刻 H:i:s
- Temperature:温度(STH30内蔵 SDA:21・SCL:22使用)
- Humidity:湿度(STH30内蔵 SDA:21・SCL:22使用)
- Battery:電圧(容量1150mAh)
- Wi-Fi:接続先
- PSRAM:Free KiB
- SD Card:装着時 MiB
- Button:上L・下R・押すP 表示
- TouchPad:タッチパッドに最後に触れた座標
Setting:設定
設定は画面下のほうに表示される壁紙(Wallpaper)、言語(Language)、時刻合わせ(Sync Time)のみ。
言語は、日本語にできるようですが、別途ファイルをアップロードしないと表示が変わりません。
時刻はWifiに接続したあとに実行すると、中国時間になりました。時刻はもしかしたら言語を日本語にしたら日本時間になるのかも?今後やってみます。
WLAN:Wi-Fi
Wi-fiに接続できることはできるのですが、電源オフにすると接続は解除されます。
このTESTプログラムの状態でWifiを使うのは設定のSync Timeのみです。時間を同期すると、日本と1時間遅い中国時間になりました。
Keyboard:キーボード
キーボードは早くうちすぎると反応しないので、1文字1秒はかけて打つとちゃんとうてます。
こちらもキーが打てるかテストするだけでファイルに保存する機能はありませんでした。
ただ、電源オフにしないかぎり表示したままなので、このままでもなにかに使えるのかもしれませんね。
電源オフにすると入力した文字は綺麗サッパリ消えてしまいます。
HOME:Iotスイッチ
ランプやコンセント・エアコンのアイコンが並んでいて、押すと黒く反転してランプの場合は点灯しているアイコンに、ただ実際には何も操作できません・・・当たり前ですね。
この画面に自分で汎用的なIot電源スイッチと接続たりLED電球と接続してM5Paperで操作するプログラムを書けばスイッチとして使えそうです。
ゲーム
ゲームは?なにか小さいものがグニグニ動いていてどうやってやるのか分かりませんでした・・・
調べてみるとこのLife Gameというのはどうやら1970年のゲームで生命の誕生・進化・淘汰などモデルを再現したシミュレーションゲームのようです。
操作は?できないゲームなの?
M5Paper PinMap
M5Paperで何が作れるかなぁ?、ちょっとM5Paperの詳しいピン配列でもみてみましょう。
電子ペーパー(E-INK) & MicroSD
ESP32 | GPIO13 | GPIO12 | GPIO14 | GPIO15 | GPIO4 |
---|---|---|---|---|---|
IT8951 電子ペーパー Resolution:540*960 |
MISO | MOSI | SCK | CS | |
MmicroSD | MISO | MOSI | SCK | CS |
ボタン類
ボタンは全部で4つ
ESP32 | GPIO37 | GPIO38 | GPIO39 |
---|---|---|---|
マルチボタン (プッシュ) |
上 | 裏面 BTN/PWR |
下 |
I2C
ESP32 | GPIO21 | GPIO22 | GPIO36 |
---|---|---|---|
GT911 タッチコントローラー |
SDA | SCL | INT |
SHT30 温湿度センサー |
SDA | SCL | / |
BM8563 リアルタイムクロック(RTC) |
SDA | SCL | / |
FM24C02 256KB EEPROM |
SDA | SCL | / |
USB Serial
ESP32 | GPIO1 | GPIO3 |
---|---|---|
CP2104 USB UARTブリッジVCP |
RXD | TXD |
Grove端子 HY2.0-4P ポート
PORT | PIN | Protocol: |
---|---|---|
PORT.A 下 | G25,G32 | I2C |
PORT.B 左下 | G26,G33 | DAC/ADC |
PORT.C 左上 | G18,G19 | UART |
ESP32 ADC/DAC Mappable Pins
- ADC:アナログ-デジタル変換回路
- DAC:デジタル-アナログ変換回路
ADC1 | ADC2 | DAC1 | DAC2 |
---|---|---|---|
8 Channel | 10 Channel | 2 Channel | 2 Channel |
G32-39 | G0/2/4/12-15/25-27 | G25 | G26 |
回路図
https://m5stack.oss-cn-shenzhen.aliyuncs.com/resource/docs/schematic/Core/m5paper/M5_PAPER_SCH.pdf
M5PaperとKindle Paperwhiteとのサイズ比較
同じ電子ペーパーのKindle Paperwhiteは本を読む専用のガジェットで、M5Paperとは使用用途が全く違いますが、サイズを比較してみましょう。
Kindle Paperwhiteはバックライトが付いて、使わないと自動でスリープしてバッテリーを節約してくれます。
電子ペーパーなので、活字のみの本を読むのにピッタリですがカラーの雑誌を見るには使えない。本読みのみ使えるガジェットです。
Kindle PaperwhiteとM5Paperのスペックもみてみましょう。
M5Paper
ディスプレイ | 4.7インチ(画素960X540) IT8951 |
---|---|
解像度 / グレースケール | 235ppi / 16階調 |
容量 | 8MB |
Wi-Fi / Bluetooth | 802.11b/g/n / V4.2 |
バッテリー | 1150mAh |
接続 | USB Type-C |
サイズ | 116 x 66 x 10 mm |
重量 | 86g |
その他 | Grove端子HY2.0-4P x 3 |
M5Stack新作のESP32内蔵の電子ペーパーガジェット
電子工作好き待望の電子ペーパーガジェット。
FactoryTestのプログラムを改造してIotのコントローラーにしたり、サンプルとして電卓・Todoあり
Grove端子が3つついていて拡張パーツを接続してオリジナルなシステムが作れる。
Kindle Paperwhite (第10世代) – 2018年発売
ディスプレイ | 6インチ(Carta電子ペーパー)バックライトあり |
---|---|
解像度 / グレースケール | 300ppi / 16階調 |
容量 | 8GB / 32GB |
Wi-Fi / Bluetooth | 802.11b/g/n |
バッテリー | 非公開 |
接続 | MicroUSB(USB2.0) |
サイズ | 167 x 116 x 8.18 mm |
重量 | wifi:182g・wifi+4G:191g |
その他 | 1年保証・IPX8防水 |
軽く本読みに最適なIPX8防水6インチ電子ペーパータブレット
6インチの電子ペーパーでバックライトありのAmazon Kindle本読み専用機
小説や本の活字のみが読みやすく雑誌やカラーの写真が多い本は向かない。
IPX8防水で水深2メートルまでOKな防水性能。
電子ペーパーなのでどうしても反応が遅い場合がありますが、電子ペーパーにしては頑張っているほう。
M5Paper 外観まとめ
ちょっとした電子工作ができて、画面とケースに入っているのでやれることは多そうなのですが、実際のところは時計・カレンダーがメインで、センサーはM5Stackのものか、汎用の温度や湿度・Co2・加速度など、決まったセンサーしかないのて、作ったらすぐに飽きちゃう。
遊ぶガジェットとしてはオモシロイのですが、良いアイデアがないと実用性はあまりないかな。
それか他のスゴイ人がM5Paperでオモシロイものを作ったらそれを真似して遊ぶこともできるので、だれか使えそうなプログラム作ってくれないかなぁ、と他力本願で待っています・・・
それと、M5Paperは開発環境Arduino IDEでもプログラム書けますが、デフォルトで入っているFactoryTestはVisual Studio Codeの拡張機能PlatformIOを使って開発しているようなので、Visual Studio Code+PlatformIOを使えるようにならないと元に戻せない・・・
なので、実際にプログラムを書き換えて遊ぶためにVisual Studio Codeの開発環境も構築していきます。
後ほど他のM5ガジェットもレビューしていきます。
Kindle PaperwhiteとM5Paper スペック比較
画像 | ||
---|---|---|
商品名 | Kindle Paperwhite (第10世代) – 2018年発売 | M5Paper |
特徴 | 軽く本読みに最適なIPX8防水6インチ電子ペーパータブレット | M5Stack新作のESP32内蔵の電子ペーパーガジェット |
ブランド | Amazon | M5Stack |
価格 | 最安13,980円 | |
ディスプレイ | 6インチ(Carta電子ペーパー)バックライトあり | 4.7インチ(画素960X540) IT8951 |
解像度 グレースケール |
300ppi / 16階調 | 235ppi / 16階調 |
容量 | 8GB / 32GB | 8MB |
Wi-Fi Bluetooth |
802.11b/g/n | 802.11b/g/n / V4.2 |
バッテリー | 非公開 | 1150mAh |
接続 | MicroUSB(USB2.0) | USB Type-C |
サイズ | 167 x 116 x 8.18 mm | 116 x 66 x 10 mm |
重量 | wifi:182g・wifi+4G:191g | 86g |
その他 | 1年保証・IPX8防水 | Grove端子HY2.0-4P x 3 |
このページ 詳細リンク |
詳細を見る | 詳細を見る |
コメント