【世界最小PC?】GOLE1・GOLE1 Plus 2機種レビュー

中華タブレット

世界最小の?PCと謳われているGOLE1がEverbuyingから届きましたのでレビューします。

こちらの製品は去年クラウドファインディングサービスで資金を募って製品化したものになりますので中身はIntel Atom Cherry Trail x5-Z8300搭載で普通の中華タブレットくらいの能力なのですが、去年(2015)の中国工業製品の完成度合で今年の中華タブレットの製品と比べるとちょいと完成度が劣ると感じました。(完成度の詳細は画像でご確認ください。)

製品的な特徴は唯一無二の世界最小のパソコンなので、それなりに?需要がある?か分かりませんが何しろ画面が小さすぎる・・・小さいから持ち運びにも便利な面ももちろんありますが、使うときに小さくて使いづらかったら意味がない。かといってHDMIで出力したら元の5インチの画面の立場は?という矛盾におちいりそうな製品でコレの使いみちを見つけ出すのに少し苦労しそうです。

GOLE1を見ていると数年前に出た似たようなジャンルの商品のSony Type Uを思い出したので少し書いてみます。

Sony Type U (VGN-UX71)は当時は魅力的だった

この製品GOLE1が2007年か2008年くらいに出てたら欲しかったでしょう。

Sonyがまだ少し元気でなかなか良い製品を出していた中にモバイルPCのType Uという世界最小・最軽量を謳う超小型パソコンがありました。

自分もこの超小型という部分に惹かれて2台持っていてその中の一つのVGN-UX71の画像がありましたので載せてみます。

8年くらい前の製品ですが、今見てもなかなか他にない斬新なデザインですね。ディスプレイ部分がカチャっと上にスライドしてキーボードが出て来るギミックがガジェオタ心を完全に鷲掴みします(笑)

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Windows Vistaだったけど、Windows7に改造したと思った。ディスプレイは4.5インチで、キーボードはメチャクチャ打ちにくく常用は無理で外付けキーボードに頼る始末。

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この通り↓分厚くてファンがあって上から排気してました。左側のゴツい黒い塊は大容量バッテリー

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クレイドルに装着するだけで外部ディスプレイやUSBなどに接続できた。

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ベルトに装着できるケースやモバイル用のアダプタなどもセットであったりして持ち歩くのにも便利でしたがいかんせん画面が小さくメモリも1GBですっトロイ。

旅をする時に車のインパネの上に装着して、ネット接続して現地でのレストランやホテル探しに使ってました。

おウチやお仕事ではほぼ使えなく、上画像のように時計・カレンダーとかウィジェットを表示させるだけのPCだったような。

ソニー製品情報 | VAIO | type U
ソニー「VAIO」の製品情報。

ここにType Uの情報がまだあるようです。価格は忘れたけど当時は20万~40万くらいしたんだと思います。

コレに比べると時代は進化して、少なくとも10分の1の値段で数倍快適に使えるGOLE1が出てきて、もし8年前にGOLE1が出たら相当売れたでしょう。

8年前だったら自分も間違い無く買います。

この頃の流れで2007年にiOSを搭載したiPhoneというブツが出てきて、少ししてからLinuxから派生した小型の端末向けのAndroidというOSが出てきてパソコン全盛時代の終焉が始まったわけですね。

ということで、8年から6年くらい前に出ていたら間違いなく大流行したと思われるGOLE 1を見ていきましょう。

GOLE 1 特徴・機能説明

ポケットに入るサイズを真似した画像、アレに似てる

中身はほぼ中華タブレットと同じでWin10+Android5.1が両方起動するタイプでメモリ2GB/4GB・ストレージ32GB/64GBでコレも同じような仕様

違うのは標準USB2.0 3個、USB3.0 1個あってLANや標準HDMIが側面に配置されているところ。なので分厚く2Cmもあります。

あと、ディスプレイが5インチと普通の中華タブレットよりかなり小さい。

はい、こちらの商品画像も何の真似をしているかというと、2009年くらいに発売になったVAIO Type Pですね。Type Pは当然自分も世代が違うものを2台ほど持ってまして外出するときに遊んだ記憶があります。

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type P Special | type P | 製品情報 | 個人向け | VAIOパーソナルコンピューター | ソニー
ソニー「VAIO」の製品情報。

こちらにまだページがありました。VAIO Type Pも当時としては小型のノートパソコンとして活躍しましたが、もうすでにスマホがあった時代なので徐々にスマホにお株を奪われてしまい廃れていってしまって廃盤になりました。

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小さくて気軽に持ち歩けるパソコンで当時はスゴイ好きでした。ただ、小さい画面でWindows使うのはマウスを使う前提のOSなので使いづらいんですよねぇ、

今は完全に指で操作できる大きめのファブレットかタブレットに取って代わりましたね。

GOLE1を作った方も小さいパソコンが好きで開発したんでしょう。自分も大好きだったのでその気持はわかります。

標準的なポートもりだくさん

とはいえモバイルとはちょっと思想が違って標準的なポートがたくさんあるのでデスクでの使用を前提とした小型PCという位置づけなのか?ちょっとRaspberry Piに近いような位置つけなのかもしれません。

Raspberry Piは電子回路を組んだりして遊ぶLinuxなのでちょっと違う位置づけですが、サイズ感が似ているというか。Raspberry Piと中華タブレットを足して2で割ったような・・・どうなんでしょう?

モニタの下に置いてサブPCとして使う意外に、中華タブレットよりもポートがたくさんあるのでポートを多用する使い道があれば活躍しそうです。

サイズはスマホと似てますが奥行きがあるのでスマホ2枚分くらいですね。

GOLE1 スペック

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GOLE1 バージョン

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GOLE1 開封

前置きが非常に長くなりましたが実機を見ていきましょう。

Everbuyingの梱包

いつものとおりDHLでやってきました。

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DHL袋の中にGOLE専用の段ボール箱がダイレクトに入ってました。

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化粧箱の状態

この段ボール箱を開けると、

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中からGOLE1専用化粧箱登場!

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厚みはあるけどスマホと同じくらいのサイズの本体なのでスマホのような化粧箱に入っています。

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キレイな状態で届きました。

開けてみましょう。

開封

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本体登場。よくあるChuwiとかTeclastとかと同じように半透明のビニール袋に包まれて本体登場です。

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お色はゴールデンです。

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ビニール袋を取ると、ディスプレイ保護シートの傷がすごいけど保護シートなので、取りましょう。

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裏面は排気のスリットかスピーカースリットかな。真ん中あたりにメッシュでカバーされたスリットがあります。

四方4つゴム足もあり。

付属品

本体を取っていくと下に付属品の箱があった。コレ誰か開けたようで箱の指入れるところが破けてる。

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HDMIケーブルとACアダプタ・取説のみ

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ACアダプタの先端はDCジャックで本体に接続するタイプで困ったぞ・・・と思ってMicroUSBを刺してみたらそちらでも充電できたのでコレ使わなくても問題なし。

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ちなみにスペックにはバッテリーのことは書いてありませんでしたが、バッテリーは存在して充電ができています。なので電源プラグを外したら即落ちるということはありませんでした。

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5V3A出るアダプタのようです。

GOLE1 外観チェック

起動

右下の電源ボタンを押すと以下のような画面になって「Setup」「BBS」の文字が左上に表示されて、多分Setupを押すとBIOSに行けるんじゃないだろうか?BBSはなにか試してません。

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3秒くらいするとWindows10とAndroidを選ぶ画面がでてきました。デフォルトでWindows10が起動します。

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Windows10起動

Windows10を起動するとすでに「F1」というユーザー名でパスワードなしでログインできるようになっていました。

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最初からユーザー名があるのは中華タブレットはほとんどそうで、ちょっと気持ち悪い気もしますが、面倒なので、このまま使っちゃいましょう。メーカーのほうで悪さをしていないことを祈りますが中国大手のLENOVOや百度も平気でマルウェア仕込んでくるお国柄なのでお仕事で使うときは特に注意しましょう。

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ここで拡大すると+と-のボリュームボタンに傷があったり、つや有り面取りの部分の仕上がりがいまいちで完成度が現在の中華タブレットの仕上がり少し落ちます。

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表面

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この佇まいはなかなか、未来のテレビ(未来にテレビはないか)・・・のような気がしないでもないかなぁ、

ベゼル幅

  • 上:金属約1.5(面取り約1mm)+黒ベゼル約7mm=8.5mm
  • 左右:金属約1.5mm(面取り約1mm)+黒ベゼル約11mm=12.5mm
  • 下:金属約13mm(面取り約1mm)+黒ベゼル約7mm=20mm

裏面

特筆することはありませんが、音が鳴る時に雑音のような音かな、ジリジリ言うときがあります。

裏も金属で少しザラザラした手触りの仕上がりになってます。

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側面

ポートは上と左に集中していて、下と右にはなにもありません。

LANの部分から中を覗いてみると赤いLEDが点灯してます。裏のゴム足取って分解してみたい気もしますが・・・やめておきましょう。

ズームで見ると完成度があまり高くないのが分かる

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ツヤあり面取りの部分の金属加工が『加工しました』と言ってるような、自然な仕上がりではなく、ところどころ金属破片がはねて傷付いたような金属加工の完成度の低さがよく見ると分かる。

ディスプレイの黒ベゼルと金属の間もちょっと凸凹しているような感じだし、ボリュームボタン・電源ボタンなどのボタン類も完成度が低い。

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加工精度がよろしくないですね・・・

GOLE1 起動画面・バッテリー

起動してない状態で電源を刺すと下のようにバッテリーのアイコンが表示されます。

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右下の電源ボタンを押すと、GOLEの表示

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次にWindowsとAndroidを選ぶ画面になります。

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USBのDCプラグがウチにあったので刺したら充電できました。これでモバイルバッテリーでもある程度の時間は持ちそうです。(内蔵バッテリーもありますが、5分程度?しか持たないバッテリーのようです。)

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Windowsを初期化したらおかしくなった

Windowsの初期化は中華タブレットでは失敗する時があるので怖いのですが、今回も・・・また?と思いましたが正常に初期化できたので助かりました。

初期化している途中で以下のようになります。ボリューム+、ボリューム- のどちらを選ぶか聞かれるので、必ずボリューム – 下を選びましょう。

ボリューム+ 上の場合はTPMクリアになります。詳しくは分かりませんがTPM(セキュリティーチップ)を初期化するオプションのようですので使わないでしょう。多分

ボリューム下を押すとBIOS画面(下画像左側)になってそのままYESをタップしたらWindowsの初期化が始まりました。

ここまで来るのに何時間かかかるのでWindows10の初期化は非常に面倒ですね。

GLE1の細部

細部を見ていなかったところがあるのでもう一度みてみましょう。

アンテナなど

Wifiアンテナが右上にあってちょっと邪魔、180度しか回転できずに下には行きません。(下画像でいうと左に180度回転しかしない。)

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視野角はあまり広いほうではないのかなぁ、普通のスマホと同じくらいかな。

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ポート類

サイドの左・上にポートがずらりと並んでいます。標準USBなんか4つもあるのでUSBハブは必要なさそうです。ただしUSB3.0が1個

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電源はDCプラグを使わないでもMicroUSBからも電源になります。バッテリーは内蔵されているけど小さいようなのでほぼ電源なしでは動作不可です。

WANとHDMIがあるのでやはり固定して使うことを前提としているのでしょうか。それとも設計が古くてこうなったのか分かりません。

ボタン類

その他、ボタン類は前回も書きましたがプラ感があって完成度低いし、傷もある。

GOLE1 アプリとベンチマークテスト

Androidの初期画面

すっごくシンプルです。

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アプリもほとんどないのでいじりやすい。

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AnTuTu

Windows10

Android

やはり他のIntel Atom Cherry Trail x5-Z8300を積んだ中華タブレットとほぼ変わりない速さのようです。

Geekbench

比べてみても近差です。

RAM・ストレージスピードテスト A1 SD Bench

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CPU-Zのスペック詳細

Crystaldiskmark

ssff

MaxxMEM

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GOLE1 使ってみた感想

世界最小PCということで懐かしのVAIO Type UやType Pを思い出して少し思い出に浸っていたら記事書くのが遅くなりました。

発想としては良いのですが、これが少なくとも5年前だったら売れていたでしょう。小さいので今でも使い方によってはなにかできるのかもしれません。

スマホでも5.5インチが主流になってしまって、こちらは5インチなので普通のスマホよりディスプレイが小さい、ということでスマホがあればGOLE1は要らないのかもしれません。

スマホやタブレットと違うところは標準USBや有線LANなど拡張性があるので外部からの接続が必要な使い方であれば活躍するでしょう。

小さいながら普通の中華タブレットと同じようにAndroidとWindowsが使えて便利ですけど、ディスプレイが小さすぎるので常用はできずHDMIで外部に出力して使用するしかなさそう。

それか、サーバー監視用途?(今そんなのないか・・・)とかメンテナンスでたまに使う時には大活躍しそうな予感です。

使い道が見つけ出せれば唯一の小型PCなので重宝しそうです。

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