USBテスター オススメ9選 メタル筐体・バッテリー容量計測・USBハブにもなる! 比較レビュー

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USBテスターは電圧・電流がどのくらい流れるかチェック・表示してくれるガジェットです。

基本的にUSBの電圧・電流を表示してくれるのですが、そのほかにも最近のスマートフォンやタブレットのQC(Quick Charge)やVOOCなど、そしてUSB PD(Power Delivery)充電対応のノートパソコンの純正や非純正のUSBアダプタとUSBケーブルが機器に対応しているかもチェックしてくれます。

例えば、100円ショップやネットショップで買ったUSBケーブルやアダプタは使っているスマホで急速充電できるか?USB Type-CアダプタがノートパソコンのUSB PD充電に対応しているか?などをチェックしてくれるのがUSBテスターです。

基本的には以下のように電圧(V)、電流(A)、電力(W) 、積算電流(Ah)、積算電力(Wh)を表示させることができます。

ZY1280

USBテスター本体に小さなディスプレイが付いていて↑、現在の電圧・電流の流れがひと目で分かります。それに加えてパソコンやスマホアプリでリアルタイムに電力の状況を表示してくれるUSBテスターもあるのでお好みで選んでみてください。

オススメのUSBテスター9選

まずはUSBテスターといっても、最近はどういう種類があるのかチェックしてみましょう。

ただ電力を表示するだけではなくPCやスマホと接続して電力をグラフで表示してくれるものやスマホ独自の高速充電規格にアダプタ・ケーブルが対応しているかチェックしてくれるものもあります。

以下、自分の使いやすい順にランキングしていて最近のUSBテスターは全て中華製品になっています。レビューするのは海外通販Banggoodからやってきた製品になります。

T50N USB Dual Channel Color Screen

T50N USB Dual Channel Color Screen
T50N

IN(入力) USB A/MicroUSBx2/Type-Cx2
OUT(出力) USB Ax2/Type-Cx2
電圧 DC 3~25V
電流 0~5A
ボタン 3キー
プロトコル QC2.0/3.0,PD,Huawei FCP
ディスプレイ 2.6インチ320x240px
サイズ 95x90x14mm
PCアプリ 対応 USB HID(FWアップ可)
温度センサー 内部
その他

大きい画面が魅力で入出力が2系統、主に電子回路のチェック向け

スマホやタブレットのアダプタやケーブルをチェックするよりも電子回路の電流をチェックするのに向いていそう。
他のUSBテスターと比べて電子部品が大きめ。

POWER-Z Pro PD3.0 QC4.0 USB Tester

POWER-Z Pro PD3.0 QC4.0 USB Tester
POWER-Z Pro

IN(入力) USB A/Micro USB/Type-C
OUT(出力) USB A/Type-C
電圧 DC 3.7~24V
電流 0~5A
ボタン 3キー
プロトコル QC2.0/3.0/4.0,PD3.0
ディスプレイ 1インチ128x46px
サイズ 62x24x12mm
PCアプリ 対応 USB HID(FWアップ可)
温度センサー 内部
その他

ディスプレイが小さく他のUSBテスターよりも操作性が悪い

【スマホ・PCアプリで電力をリアルタイム表示させたい方向け】
後継のKT001だと機能も充実しています。
POWER-Z KT001

RUIDENG TC66C

RUIDENG TC66C
RUIDENGTC66C

IN(入力) USB Type-C
OUT(出力) USB Type-C
電圧 DC 3.5~24V
電流 0~5A
ボタン キー・スイッチ
プロトコル QC2.0/3.0,PD2.0 Trigger/PPS,Apple 2.4A,Apple 2.4A,Samsung AFC,Android DCP,Huawei SCP
ディスプレイ 0.96インチ160x80px
サイズ 49x22x8mm 22g
PCアプリ 対応 MicroUSB (FWアップ可)
温度センサー 内部
その他

USB Type-CのみのUSBテスター

【スマホ・PCアプリで電力をリアルタイム表示させたい方向け】
標準USB(Type A)とMicroUSB(PC通信用)はテスターでそのままでは接続できないのでご注意ください。

YZXstudio ZY1276 Color Meter

YZXstudio ZY1276 Color Meter
YZXstudioZY1276

IN(入力) USB A/Micro USB/Type-C
OUT(出力) USB A/Type-C
電圧 DC 3.5~24V
電流 0~5A
ボタン 1キー
プロトコル QC2.0/3.0,PD2.0,HuaweiFCP/SCP,Apple,Samsung AFC,OPPO VOOC/OnePlus Dash
ディスプレイ 0.96インチ 80x160px
サイズ 41x17x8mm
PCアプリ なし
温度センサー 内部
その他

ZY1280の旧型、最新スマホを調査する場合はZY1280がオススメ

【スマホ・タブレット・USB PD ラップトップのアダプタ・プラグを調査したい方向け Auto Detectionで自動調査可能】

レビューしました↓
レビュー USB電流電圧チェッカー&制御 QC3.0対応 3.5-24V YZXstudio ZY1276

Bakeey UM25C

Bakeey UM25C
BakeeyUM25C

IN(入力) USB A/Micro USB/Type-C
OUT(出力) USB A/Type-C
電圧 DC 4~24V
電流 0~5A
ボタン 4キー(HELP,NEXT,LEFT,RIGHT)
プロトコル QC2.0/3.0,Apple 2.4A,SAMSUNG,Android DCP
ディスプレイ 1.44インチ
サイズ 71.2×30.5×12.4mm
PCアプリ 対応 Bluetooth
温度センサー 内部
その他

Bluetoothをオン・オフできてPCやスマホアプリで電力を表示できる

【スマホ・PCアプリで電力をリアルタイム表示させたい方向け】
Bluetoothスイッチがある以外は、A3-B USB Current Voltage Meterとほぼ同じ。

レビューしました↓
レビュー USBチェッカー UM25C BluetoothでPCやスマホと接続可能

A3-B USB Current Voltage Meter

A3-B USB Current Voltage Meter
A3-B

IN(入力) USB A/Micro USB/Type-C
OUT(出力) USB A/Type-C
電圧 DC 4.5~24V
電流 0~3A
ボタン 4キー(HELP,NEXT,LEFT,RIGHT)
プロトコル PD,QC2.0,QC3.0
ディスプレイ 1.44インチ
サイズ 71.2×31.8×12.4mm
アプリ 対応 Bluetooth(BTスイッチなし)
温度センサー 内部(-10~100℃)
その他

Bluetooth接続でPCやスマホでリアルタイム可能

【スマホ・PCアプリで電力をリアルタイム表示させたい方向け】
主に接続し続けてPCやスマホで電流の流れを計測するのに使える。
UM25Cとだいたい同じ。違いはBluetoothスイッチが無いところと3Aまでなので大電流を扱う場合は注意が必要。
対応チャージプロトコルはPD,QC2.0,QC3.0以外も対応してるかもしれませんが、詳細不明

POWER-Z KT001

POWER-Z KT001
POWER-ZKT001

IN(入力) USB A/Type-C
OUT(出力) USB A/Type-C
電圧 DC 4~26V
電流 0~6A
ボタン スイッチ
プロトコル QC2.0/3.0/4.0,PD Trigger/Listener,Apple 2.4A,Huawei FCP/SCP,Apple 2.4A,Samsung AFC
ディスプレイ 1.44インチ128x128px
サイズ 77x35x14mm
PCアプリ 対応 MicroUSB HID(FWアップ可)
温度センサー 内部
その他

スマホ・PCアプリでリアルタイム表示や多数のプロトコルに対応した万能USBテスター

【スマホ・PCアプリで電力をリアルタイム表示 + アダプタ・プラグを調査したい方向け】
両方ともに使えそうです。

WEB-U2 USB Tester

WEB-U2 USB Tester
WEB-U2

IN(入力) USB A/Micro USB/Type-C
OUT(出力) USB A/Type-C
電圧 DC 4~24V
電流 0~5A
ボタン 2キー(OK , M)
プロトコル QC2.0/3.0/4.0,PD3.0/2.0 PPS/E-Marker,Apple MFI/2.4A/PD,HuaweiFCP/SCP,Samsung AFC,OPPO VOOC/SuperVOOC/OnePlus Dash,VIVO FLASH,MTK-PE1.0/2.0
ディスプレイ 1.77インチ128x160px
サイズ 52.5×34.5x13mm
PCアプリ 対応 MicroUSB HID(FWアップ可)
温度センサー 内部・外部(-40℃~180℃)
その他 Gセンサー 自動回転

チャージプロトコルに対応したアダプタ・ケーブルか調べるのに重宝する

【スマホ・PCアプリで電力をリアルタイム表示 + USB PD・QC・Appleなどアダプタ・プラグを調査したい方向け】
Apple・Samsung・Huawei・OPPO・OnePlus・VIVOのスマホやタブレット・ラップトップのいずれかを持っている場合は各社のチャージプロトコルに対応しているかチェックすることができる。
PD3.0/2.0 PPS/E-MarkerのチェックもできるのでUSB PD充電対応のラップトップでもアダプタ・プラグを確認可能。
PCと接続してアプリで電力のグラフ表示も可能。

YZXstudio ZY1280 Color Meter

YZXstudio ZY1280 Color Meter
YZXstudioZY1280

IN(入力) USB A/Micro USB/Type-C
OUT(出力) USB A/Type-C
電圧 DC 4~24V
電流 0~5A
ボタン 2キー
プロトコル QC2.0/3.0/4.0 PPS,PD Trigger/Listener/E-Marker,Apple MFI/2.4A/PD,Huawei,Samsung AFC,OPPO VOOC/SuperVOOC/OnePlus Dash,VIVO FLASH
ディスプレイ 1.8インチ128x160px
サイズ 52.5×34.5x13mm
アプリ 対応 MicroUSB COM(FWアップ可)
温度センサー 内部
その他

スマホの独自チャージプロトコルの対応チェックに最適

【スマホ・PCアプリで電力をリアルタイム表示 + USB PD・QC・Appleなどアダプタ・プラグを調査したい方向け】
Apple・Samsung・Huawei・OPPO・OnePlus・VIVOのスマホのチャージプロトコルにアダプタ・プラグが対応しているかチェックすることができる。
PDのチェックもできる。
PCと接続してアプリで電力のグラフ表示も可能。
個人的にZY1276を使いなれているということもあって使いやすい。

使い方にもよると思いますが、上記の5位以内のUSBテスターを買えば間違いは無いと思います。USBテスターのうち2機種はレビューして、5機種は手元にありますので順次レビューしていきますね。

USBテスターはアダプタ・ケーブルを高速充電規格に対応しているかチェックしてくれる機能あり

USBテスターの最大の特徴はUSBアダプタやUSBケーブルがそれぞれのチャージプロトコルに対応しているかどうかをチェックしてくれます。

対応していないケーブルやアダプタを使うと、高速充電しなかったりUSB PDの場合は充電しないのもありますが、それ以上に発熱・発火の事故も起こりうるという怖いことになりかねないので、USBテスターを使って予めチェックすると安心ですね。

USB PD(パワーデリバリー)・QC(クイックチャージ)とは

簡単にいうと以下のようにUSB PDはラップトップを充電する規格、QCはスナドラ搭載のAndroidスマホの高速充電規格になります。

  • USB PD(パワーデリバリー):最大100Wの電力を供給可能な、現在はラップトップで使われている。
  • QC(クイックチャージ):Qualcommの高速充電規格、Snapdragonが搭載されているAndroidスマホが対応している場合が多い。QC2.0/3.0/4.0/4.0+のバージョンがある。

後ほどじっくりチェックしていきます。

USBテスターがチェックしてくれる主なプロトコル

USBテスターによってチェックできないプロトコルもありますのでご注意いただきたいのですが、以下のメーカー独自充電規格をチェックする機能もあります。

  • Samsung AFC:Samsung独自高速充電規格AFCに対応している製品かチェック
  • Huawei FCP・SCP:Huawei独自高速充電規格FCP・SCP・SSCPに対応している製品かチェック
  • OPPO VOOC・SuperVooc:OPPO独自高速充電規格VOOCやSuperVoocに対応している製品かチェック
  • OnePlus DASH:OnePlus独自高速充電規格DASHに対応している製品かチェック
  • VIVO FLASH:VIVO独自高速充電規格FLASHに対応している製品かチェック
  • Apple 2.4A:アップルの最大2.4A(タブレット)で充電できるかチェック
  • Apple MFI認証:アップルのMFI認証に許可された製品かチェック

USB PD(Power Delivery)の規格

USB規格

まずはUSBの電力、電圧は全て5Vで電流は最大でも1.5Aしか流せない規格です。ノーマルなUSBは電力よりもバージョンアップするたびにデータ転送速度が速くなっていっています。

PROFILE 電圧(V) 電流(A) 電力(W)
USB 2.0 5V 0.5A 2.5W
USB 3.0 0.9A 4.5W
USB 3.1 1A 5W
USB BC 1.2
(Battery Charging)
0.5~1.5A 2.5~7.5W
USB 3.2
USB 4

USB3.2はまだ普及しておらず、もうすぐUSB 4も出るようです。

USB PDの用途 現在は主にノートパソコンの充電

一方、電力供給をメインにしたUSB PD(パワーデリバリー)が最近(2016)でてきましして、USB PDに対応した機器のほうもAppleのMacBookを始め、最近のラップトップはUSB PD充電の機種が多数あります。

例えば新しめの中華ラップトップでUSB PD充電は以下のような4機種あげてみました。いずれもUSB Type-CプラグでUSB PD充電です。

[smapho id=”IN (1282,1278,1197,766)” keikoku=’off’ tcount=4]

そして、たしか一番最初(違う?)に採用したAppleのMacBookもUSB PD(Thunderbolt)充電です。

USB PD(Power Delivery)のバージョン

USB PD 規格

現在のUSB PDの主流は2.0・3.0で、接続コネクタは実質USB Type-C専用でUSBアダプタとケーブルが対応していれば最大100Wの電力供給が可能。

USB PD コネクタ パワールール FRS PPS 最大電力
PD2.0 USB Type-A,USB Type-B,USB Type-C USB Type-Cのみ 100W
PD3.0 USB Type-C 100W
  • FRS:ファスト・ロール・スワップ
  • PPS:プログラマブル・パワー・サプライ

USB PD パワールール

パワールール 電流(A)
+5 V +9 V +15 V +20 V
0.5~15W 0.1~3A
15~27W 3A
(15W)
1.7~3.0
27~45W 3A
(27W)
1.8~3A
45~60W 3A
(45W)
2.25~3A
60~100W 3.0~5A

今までの電圧5V/電流1AなどUSBの小さな電力とちがって最大20V5Aの大電力を流すので貧弱なケーブルだと危険で発熱・発火の恐れもあります。

ということでPPSやE-Makerなどのチップで許容範囲外の電流が流れないように制限する仕組みがあります。USBアダプタ+ケーブルでその仕組みが有効か無効かをチェックする機能があるUSBテスターがありますのでみていきましょう。

USBテスターで高電圧テストモードを表示

この操作によって電圧が高くなって大電流が流れる場合がありますので貧弱なケーブルを接続している時には十分に注意しましょう。

USB PDやQCが可能かどうかのテストは主にYZXstudio ZY1280(ZY1276),WEB-U2 USB Tester,POWER-Z ProやKT001(こちらもZY1280と同じようなシステムのようですが持ってないので試せてません。)が可能で、そのほかのUSBテスターの場合はケーブルを指すと自動で何に対応しているUSBアダプタ+ケーブルか表示するのみでテストする機能はありませんでした。

YZXstudio系の高電圧テストモード

このPROTOCOLの画面↓で右上のボタンを長押しすると、「Fast Charge Trigger?」と表示されるので右上のボタンを2回押して「Are You Sure?」に移動して長押しするとFast Charge Trigger画面に入ります。

ZY1276

ZY1280

ZY1280も同様に以下のようになります。

「Are You Sure?」を長押しするとFast Charge Triggerのテスト画面になる。↓

ZY1280

WEB-U2の高電圧テストモード

こちらも同様にProtcol(←Protocolの間違い?)が表示されている画面で右上のボタンを長押しします。

WEB-U2 USB Tester

すると5秒のカウントダウンが始まるので右上のボタンを一度離してもう一度右上のボタンを長押しする。

WEB-U2 USB Tester

最終的に以下のような画面になって、USB PDやらQCを選んでテストします。こちらも「Auto Detection」を選ぶとすべて自動でチェックしてくれるので一番最初にやってみるといいと思います。

WEB-U2 USB Tester

Auto DetectionでUSBアダプタ・ケーブルの対応プロトコルをチェックする

Auto Detection機能を使ってUSBアダプタ・ケーブルの組み合わせがどのプロトコルに対応しているかテストしてみましょう。

USB PD 2.0対応のUSBアダプタとケーブルの場合

USB PDに対応したUSBアダプタでテストしてみます。

404 NOT FOUND | Beヨンド
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それと、ウチにあるこちらの↓USB PD対応のケーブルを使います。

この組み合わせでAuto Detectionテストすると以下のように表示されました。ケーブルは100Wまで対応していますが、USBアダプタがMax30Wまで。

PCと接続したMicroUSBの場合

続いて普通のMicroUSBケーブルでパソコンとUSBテスターをつないでみました。

全然対応していないようです。VIVO Flashの5V2Aには対応しているみたい。

普通のUSBアダプタとAukeyのUSB Type-Cケーブル

普通のAukey USB Type-CケーブルとUSB PDではないノーマルなUSBアダプタをでテストすると予想外に対応しているプロトコルが多かった。

このように『充電速度が遅いなぁ』と感じたらAuto Detectionで対応しているプロトコルをチェックしてみましょう。

USB PDに対応しているかUSBテスターでチェック

PPS(プログラマブル・パワー・サプライ)

PPSは電圧・電流を最適な数値に調節して発熱・変換ロスを最小限に抑えるしくみのこと。

USBテスターではUSB PD 3.0のPPS(ProgrammablePowerSupply)をサポートしているUSBアダプタかチェックできます。

USB PD PPS

ZY1280ではPD Triggerの画面でPD3.0 PPS対応か確認できる。

PD E-Maker

高電圧のUSB PD給電をするにはUSB Type-CプラグにE-MakerというICチップが内蔵する必要がある。USBテスターにはこのE-Makerのあるなしをチェックしてくれる機種もあります。

E-Makerが無いと最大3Aまでしか電流を流せない

USB PD対応ケーブルでもE-Makerが無い場合があって、その場合は最大3Aまでしか流すことはできない(USBアダプタが判断する)。これよりも大電流を流す場合はE-MakerありのUSBケーブルを使うようにします。

PD E-Makrkerをテスト

YZXstudio ZY1280

MicroUSBプラグも刺さないとディスプレイが表示されないので刺しておく。

最初は、このようになにも出ない状態↓、あとE-Makerが入ってないUSBケーブルも以下のようにNot Supportの表示になります。

PD E-Makrker

ケーブルを抜き差しすると2、3秒だけ以下のように表示されました。

PD E-Makrker

このUSBアダプタとケーブルの組み合わせでは最大5Aまで電流が流せることを確認できました。

Power-Z Pro

同じようにPower-Z ProでE-Makerを調査すると↓以下のような似たような表示になった。こちらはIDなどは表示されないのかな?

Power-Z Pro

Web-U2

Web-U2では以下のように表示されます。E-Markerが無いUSBケーブルだと緑色の文字の部分が全て空欄になります。

Web-U2 E-Maker

PD トリガー

ラップトップなどの機器からの信号(トリガー)によりUSBアダプタとケーブルのプラグが電圧を決定する仕組み。

USB PD2.0 30WのUSBアダプタとUSB PD3.0に対応したケーブルで試してみます。なお、USB PD非対応の場合は電圧を変更することはできませんでした。

ZY1280でテストすると5V3A,9V3A,15V2Aの3つ選ぶことができました。

PD トリガー

一方、Web-U2では20V電圧を決定することができました。

PD トリガー

PD リスナー

PD ListenerはPower Deliveryの通信を表示してくれる機能のようですが、いまいち使い方がわからない。

PDリスナー

ZY1280でPDリスナーを表示してみたが、うまく表示されない?

Web-U2ではPD Trigger(下画像右)で15Vにして、その後PD Listener(下画像左)でPDのパケット通信が表示されるようですが・・・

 Web-U2ではこのような表示に。

試したところ、カチカチ電圧が変わる?音がしてうまく表示しませんでした。やり方違うみたい。

PD Trigger

急速充電規格

スマホやタブレットが急速充電に対応している場合は社外品・付属品のUSBアダプタ・ケーブル以外に別途買った場合に急速充電対応しているかUSBテスターでチェックできます。

どんな急速充電規格があるのかをみていきましょう。

Quick Charge (QC)

Cuick ChargeはQualcomm(クアルコム)が開発した高速充電プロトコル。

QualcommのSoc スナドラ(Snapdragon)が入っているAndroidスマホはQCに対応している場合が多いです。2019年現在はバージョン4.0になっていてQCの充電規格も進化しています。

Socは200・400系がエントリー、600系がミッドレンジ、700系がハイスペックとミッドレンジの間、800系がハイスペックモデルのスマホに搭載されているSocになります。

QCバージョンが高いほうがより急速充電できて、ミッドレンジ以上の最新Socは対応しています。

バージョン 電圧・電流 特徴 Snapdragon
対応チップセット
QC2.0 9V,12V(MicroUSB Max24W=12V2A、Type-C Max36W=20V3A) 200~212,400~425,
610~616,800~810
QC3.0 3.6V~20V(Type-C Max60W=20V3A) 0.2V最適電圧アルゴリズム(INOV) 427~435,617~653,
820~821
QC4.0
QC4.0+
3.6V~20V2.6A、4.6A(QC)
5V,9V3A(USB-PD)
3V~11V1A~3A(USB-PD3.0 PPS)

デュアルチャージ対応, USB PDと互換性あり,

QC4.0+のみ下位互換、0.02V最適電圧アルゴリズム

630~,660,835~

QC4.0とQC4.0+の違いは、QC4.0はUSB PDと互換性があって下位互換性は無い。QC4.0+はUSB PD・下位互換の両方共に対応している。

WEB-U2とZY1280はQC対応

両方のUSBテスターともにQC2.0・3.0はあるのですが、QC4.0は表示されない。QC4.0対応と書いてあるのですが??

ZY1280

スナドラ搭載 最新中華スマホ

QualcommのSnapdragon搭載の最新中華スマホ、ハイスペック・準ハイスペック・ミッドレンジ・エントリーと並べてみました。↓

[smapho id=”IN (1280,1290,1252,1222)” keikoku=’off’ banggood=’on’ tcount=4]

チャージ プロトコル

以下のように様々な充電規格がありますので、USBテスターを使うと簡単にチェックできます。USBテスターの機種によってもチェックできるプロトコルが違いますので注意が必要です。

  • Qualcomm Cuick Charge
  • Samsung AFC(AdaptiveFastCharging)
  • Huawei FCP,Huawei SCP
  • OPPO VOOC・SuperVooc
  • OnePlus DASH
  • Apple 2.4A・MFI認証・PD

メーカー独自のチャージプロトコルをチェックしてみましょう。

Samsung AFC(AdaptiveFastCharging)

サムスン独自の高速充電規格。5V・9V・12Vが選べるようになっている。現在はギャラクシーが手元にないので検証できませんでした。詳細不明

Huawei FCP,Huawei SCP

ファーウェイはFCPとSCPの2つの充電規格があります。

  • Huawei FCP:5V2A,9V2A=18W・MicroUSB/USB Type-C
  • Huawei SCP:Gen1 4.5V5A,5V4.5A=22.5W,Gen2 10V4A=40W・USB Type-C

Huawei FCP

HuaweiのSCPはどうやら電圧は5Vのまま電流を最大5Aまで上げるようで・・・発熱が心配ですがどうなんでしょう?

OPPO VOOC・SuperVooc・OnePlus DASH

路面店戦略と急速充電が売りで、中国で爆発的に売れたOPPOスマホの独自充電規格 VOOC。

OPPOがVOOC充電規格、OPPOの子会社のOnePlusはDASHという充電規格になっています。

  • VOOC DASH(VOOC 5V):5V4A=20WのVOOCやDASHに対応しているか調査
  • Super VOOC(VOOC 10V):10V5A=50WのSuper VOOCに対応しているか調査。
Super VOOC

Super VOOCのチェック画面、左:WEB-U2、右:ZY1280

その他に、「VOOC Virtual Cable」という項目があるUSBテスター(WEB-U2)がありますが詳細不明。

海外通販Banggoodなどの中華系ネットショップで購入可能な最新のOnePlusとOPPOはこちら↓

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VIVO FLASH

5V2A,9V2A,10V2.25A,12V2.25Aの急速充電ができるVIVO FLASH充電規格、USBテスターはWEB-U2が対応しています。

VIVO NEX は12V2.25A=22.5Wの急速充電可能。

USBテスター(WEB-U2)は12Vになっています。↓10V2.25A充電というのは無い?のかな?

Vivo Flash

ハイスペックモデルのVivo NEX・NEX Dual Display・iQOOは12V2.25A=22.5Wの急速充電、ミッドレンジモデルのVIVO V11は9V2A=18Wの急速充電になるようです。

[smapho id=”IN (1260,1244,1078,1232)” keikoku=’off’ banggood=’on’ tcount=4]

Apple 2.4A・MFI

Apple製品の充電に対応しているケーブルやアダプタかをチェックすることもできます。

Apple PD

AppleのMacBookなどのアダプターが純正かどうかチェックする。以下、Web-U2の画面でAppleのUSB Type-Cアダプタをチェックしたところ。↓

Apple PD

Apple 5V 2.4A

Apple iPadの純正アダプタ・ケーブルでの最大出力5V2.4Aに対応するアダプタかどうかをチェックする。

MFI認証(Apple Old MFI)

Appleに認証されたアダプタ・ケーブルかどうかをチェックする機能。

MTK PE(PumpExpress)

Mediatekの急速充電規格、MediatekのMT(MTK)シリーズのSoc(CPU)は主にミッドレンジのスマートフォンや中華タブレットのが搭載されています。MediatekのSocが搭載されているスマホなどはほとんどPumpExpress対応のようです。

PumpExpressはQuick Charge2.0時代の2014~15年くらいの規格。そのほかにもPump Express Plusという充電規格があってこちらは5V/7V/9V/12Vの電圧を流して急速充電するようです。どちらにせよ急速充電の世界ではPumpExpressよりは今はQualcommのQuick Chargeのほうが主流になっていますね。

MediatekのSoc搭載している最新のミッドレンジ中華スマホをいくつかあげてみました。↓

[smapho id=”IN (1276,1247,1269,1258)” keikoku=’off’ banggood=’on’ tcount=4]

各社の急速充電規格をみていきました。

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