最近出てきた新半導体の窒化ガリウム(GaN)を採用した充電器をご存知ですか?
GaNは簡単に言うと発熱を抑えて高効率充電を可能にした半導体素子で、USB充電器がより小型に大出力が可能になり、急速充電やPCを充電するUSB PD(Power Delivery)充電器ではGaN採用の充電器が標準になってきています。
そのGaNを採用してHDMIも一緒にくっつけてデータ転送も可能にしたUSB充電器が、
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窒化ガリウム(GaN)のおかげで↓かなり小型でUSB-Cの急速充電(データ転送可)、USB-Aの標準充電(データ転送可)、さらにHDMIがついてスマホやSwitchをディスプレイに出力可能になる使えるブツです♪
急速充電・映像出力・データ転送を合体させた他には無い唯一無二のガジェットですよ!
試してみた結論を言うとノートパソコンの充電器として持ち歩く場合はGENKIドックは使えません!
GENKIドックは最大30Wしか出力できません。
ノートPC以外のスマホ・タブレット・Nintendo Switchなどと一緒に持ち歩くには最適な窒化ガリウム(GaN)充電器と言えます。
ノートPC用充電はあきらめてください(その場合は4千円ほどでGaNの60W出るUSB充電器が売ってます)。ただ、GENKIドックでも充電は不可でもノートPCでもHDMI出力は可能です。
Switchを持っている方は必須アイテムとして、ノートPC以外のスマホやタブレットの急速充電やHDMI出力してお仕事で使う場合に、ポータブルSSDやHDDを持ち歩いている方にもかなりなお役立ちガジェットです。
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簡単に言うと、ACアダプター・HDMI・USB-C・USB-Aが合体したのがGENKIドック↓で、同じような機能があるNintendo Switch純正のドックの10分の1の大きさという、超小さいガジェットなので気軽にポケットに入れて持ち運べるのが素敵なところ。
コレだったら外出先にも気軽に↓ポケットやバッグに入れて持ち歩けますね。
自分はNintendo Switchを持っていないのですが、モバイルモニタに接続して試してみたり、SDカードやポータブルHDを接続したりして試しました。
結果!窒化ガリウム(GaN)充電器でコンパクトだし、コイツぁスマホでもかなり使えるドックです!
そもそも窒化ガリウム(GaN)採用の充電器とは?
窒化(ちっか)ガリウム(GaN)が採用されたUSB充電器について簡単にみていきましょう。
USB PD時代の産物 高出力・低発熱の次世代充電器の仕組み
USBは最初は低電圧の5V規格でしたが、USB PD(Power Delivery)の登場によって最大で20Vx5A=100Wの大きい電力を扱えるようになったために、ノートパソコンの充電にも活用できるようになりました。(2015年のMacBook(ノートPC)が最初にUSB-C端子のPD充電を採用)
今まではノートパソコンの充電は専用のACアダプターで決まった電力で19.5Vx2.31A=45Wなどの一定の電力を供給すれば良かったのですが、USB PDになるとノートパソコンは45Wでスマホは9Wでタブレットは15Wなど、様々な電力をガジェットごとに判断して供給する電力制御システムが必要になってきます。
この電力制御の中心的存在がパワー半導体と言われる素子を、従来はシリコン半導体を使ってて、電力効率が悪いので電力を熱に変えてしまい、発熱も考慮する必要がありました。
そこでシリコン半導体の代わりに最近登場した、電力を通しやすいのであまり熱もでることがない窒化ガリウム(GaN)半導体を採用したUSB PD充電器が登場したというわけです。
メリット
- 従来のUSB充電器よりコンパクト
- 電気を通しやすく高出力
- 発熱が少ない
デメリット
これから紹介する窒化ガリウム(GaN)採用のGENKIドックにもデメリットがありますので紹介していきます。
従来(シリコン半導体)のUSB PD充電器と比較
GENKIドックはUSB充電以外にもHDMI出力やデータ通信もできるので、USB PD充電器と単純には比較にはできないと思いますが、参考までにウチにあるUSB PD充電器とサイズを比較すると、おおよそ70%サイズダウンといったところ。
USB PDはそれぞれレビューしてますのでご参考にしてください。
2017年ごろに出た少し小型化した45W USB PD充電器
こちら↓は2016年ごろに発売されたUSB PDの30W充電器でクセがあって充電できるガジェットが少なかった。
GaNのUSB PD充電器が少しわかったところで、窒化ガリウム(GaN)を採用した充電器の2ポートとHDMIを合体させたGENKIドックをみていきましょう。
GENKIドックの特徴
GENKIドックの主な特徴は以下の3つ↓
- ポケットサイズのNintendo Switch用に開発されたドック
- 最近流行りの高速充電USBアダプタに採用されている窒化ガリウム(GaN)採用なのでコンパクトで高速充電可能
- Switch以外にもスマホやタブレット・PCもHDMI出力可能
Nintendo Switch用のドックとして開発されていますが、スマホやタブレットのお供としても十二分に使えるガジェットです。簡単にみていきましょう。
GENKIドックは小型アダプター
窒化ガリウム(GaN)採用で小型・高速充電 しかもUSB2ポート
最近のUSBアダプタは窒化ガリウム(GaN)(高耐圧と電力効率を実現で高出力で低発熱テクノロジー)を採用しているものが多くでていて、USBアダプタもかなりチッチャくなりましたね♪
このGENKIドックもその窒化ガリウム(GaN)を採用したUSBアダプタの一つ。
GaN採用のUSBアダプタ1ポートのやつでも4~5千円はするので、それだったらHDMIとUSB2ポートあるGENKドックを選んだほうが得ですね。
外出先では、Switchやスマホ・タブレットのUSB充電器としても使えますし、HDMI出力もオマケについているスグレモノ。
HDMI接続で外部ディスプレイでプレイする
Nintendo Switchを充電しながらディスプレイに接続して、プレイできる点もいいですね。スマホやタブレットも同じことができます。
残念なのは現在自分が多数所有しているUSB-Cケーブル一本で接続できるモバイルモニタのASUS MB16AC・APではGENKIドックと接続しても使えませんでした・・・MB16AMTではHDMIがあるので使えます。
GENKIドックはHDMI接続のモニターやTV専用ということのようです。
下のほうで検証しています。
サイズ
サイズは小さいUSBアダプタサイズで、さらに軽いので外出時の荷物にならずに助かります。
- サイズ:60×44×33ミリ
- 重量:
69g訂正→103g
コンパクトで軽量ってことです。外出時の軽さは正義!
ポート
ポートは3つUSB-C・USB-A(2つのUSBポートの合計で最大30W)・HDMI
ポート | |
---|---|
USB3.1 Type-C | USB PD 3.0対応(急速充電可・Max25W) 10Gbpsデータ転送・映像伝送 |
USB3.1 Type-A(標準USB端子) | 標準充電・10Gbpsデータ転送(Max5W) |
HDMI2.0 | ディスプレイと接続(FullHD 1920x1080px) |
USB-Cが60W出るタイプでしたらノートパソコンも充電できて最強の窒化ガリウム充電器でした。今後のバージョンアップを期待しましょう。
(Nintendo Switchの消費電力は16Wほど、Genkiドックで充電しながら遊べます。)
GENKIドック 開封
GENKIドック本体が届いたので簡単にチェックしていきましょう。
箱
箱がなんといっても特徴的でNintendo Switchカラーなレッド・ブルーの箱
こちらのサンプル品はファウンダーエディションでレビューしたら返すことになっています。GENKIドックは現在製造中でかなり数が少ないようです。
というより、まだ改良中でサンプル品なので、実際に販売される時には大幅に仕様が変わる可能性もあります。
開封
本体は黒い小さなUSBアダプタといった感じで、側面が少し透けています。
コンセントは折り畳めるタイプなので、モバイルに適している。
HDMI・USB-A・USB-Cが縦に並んでいる。
海外でも使えるように入力は100~240Vで、USB-A:5V1A、USB-C:5V2A・9V2.44A・15V1.66A(24.96W)になっています。
やはりUSB-AとUSB-Cと合計でMax30W出力ということですね。
付属品
GENKIドック本体以外に巾着袋のケース・1.8M USB-Cケーブル(両方USB-C)、シールと各国語の簡単な取説。
GENKIの刻印入のUSB Type-Cケーブル(両端USB-C)
一応Nintendo Switchゲーム用のドックなので、子供が好みそうなシールも入っています。
巾着袋(ケース)
専用の巾着ケースも付属しているので、持ち歩くときはこのケースに入れてカバンに放り投げておけば、他のガジェットを傷つけずに持ち運べそうです。
取説
簡単な取説ですが、日本語マニュアルもあります。
仕様を見るとUSB-Aのほうは5V1Aで、USB-Cは5V2A・9V2.44A・15V1.66Aで、合計で30Wのようです。
海外旅行時に便利なグローバルアダプターキット
こちらのコンセントアダプターはまだ完成していないようで、
現在GENKI Dockのセットで入っているのは、1.8mのUSB-Cケーブル・専用ポート・取説・シールのみでした。現在はアダプタを生産中っぽいです。
一応↓グローバルアダプターが入る溝と穴が空いているので、将来的にはこの穴にグローバルアダプターが収まってセットで販売されることでしょう。
充電はUSB-C:急速充電・USB-A:通常充電
USB-CとUSB-Aにスマホをさした時の充電速度が違います。(ほぼ充電完了時に刺しちゃったので充電完了までの時間は参考になりません・・)
充電速度が違ってきますので、通常はUSB-CのほうにSwitchやスマホ・タブレットをさしましょう。
GENKIドックはモバイルモニタで使えるのか?
そろそろ自宅作業のモニタをアップデートしたいと思っていて、モバイルモニタで6台マルチモニタ化することを思いつきました。
なのでモバイルモニタは6台あるのでGENKIドックを接続して出力できるか試してみます。
現状こんな感じ↓に5台モバイルモニタを設置して作業しています。もう一台来たのでモニタアームが来たら設置してみます。
以下のようにつなぎます。
- USB Type-C:スマホ・タブレット
- USB-A(標準USB):モバイルモニタの電源
- HDMI:モバイルモニタのHDMI
WIMAXIT 4KモバイルモニタはGENKIドックで表示されるか?
最初にWIMAXIT 4KモバイルモニタとGENKIドックとスマホを接続してみました。
結果は「No SIGNAL」で映像出力されませんでした・・・GENKIドックが悪いというよりWIMAXITモバイルモニタに原因があるようです。
USB接続をUSB-CとUSB-Aを逆にしてみましたが、どちらにせよ映像出力不可でした。
BliTZWolf モバイルモニタはGENKIドックで表示されるか?
続いてBliTZWolfのタッチ付きモバイルモニタを試してみましょう。
GENKIドックとGalaxy note 10 Plusと接続するとBliTZWolfモバイルモニタで表示されました!
Galaxy note 10 PlusのDexも表示されます。↓これで外出先でも、コンセントがあれば充電しながらモバイルモニタにDex出力して、ある程度はPCと同様の作業ができそうです。
しかもこのモニタはタッチ対応なので、スマホ操作もタッチでできます♪
ASUS MB16AC USB-CモバイルモニタはGENKIドックで表示されるか?
こちらはHDMI端子がなく、USB Type-Cケーブル1本でパソコンやスマホとつなげられるモバイルモニタです。
こちらはちょっと無理でした。やはりUSB Type-C1本で接続するモバイルモニタで、HDMI入力がないのでGENKIドックには向いてないモバイルモニタですね。
ASUS MB16AMT モバイルモニタ
こちらのモバイルモニタはタッチ対応で、HDMIでもUSB Type-Cケーブル一本でも使えるスグレモノ。
今回はHDMI接続をやってみたところ。普通に使えてDexも可能!これはいいです♪
USB Type-C1本はやはり無理ですね。
というよりGENKIドック介さないでスマホとASUS MB16AMTをつなげればいい話ですけど、充電しながらモニタも表示させたいということであればHDMI接続するしかないです。
GENKIドック 気に入ったところ!と気に入らないところ
GENKIドックは使っているうちに、けっこう面白い使いみちがあったりして楽しい。
Switchは持ってませんので、スマホや周辺機器でちょっと試してみました。
コンセント無しでSDカード・USBメモリがスマホで読み込みできる!
GENKIドックのUSB-AにUSBメモリカードリーダーとSDカードを挿してスマホはUSB-C側に挿してみると↓
ちゃんと認識されました!
さらにコンセント無しでSSDがスマホで読み込みできる!
ポータブルSSDはなく、ラズパイに使っていた普通のSSDですが、こちら↓のSSDをつなげてみました。
すると、こちらもコンセントに刺さないでもスマホから給電してデータにアクセスできました!
GENKIドックがあれば外出先でもSSDが電源がなくても使える。
コンセント必要だけど、ポータブルHDDがスマホで読み込みできる!
ポータブルHDDはさすがにスマホからの給電ではちょっと荷が重いようで、コンセントに挿すとちゃんとポータブルHDDが認識されます♪
スマホのHuawei Honor 9Xで接続したら認識されてフォルダを読み込みできました!
ただ、Galaxy note 10 Plusに接続したら認識はしますが、エラーになるようでHDの初期化を進めてきます・・・
Galaxy note 10+ではエラーを解決しないと使えなさそう。
パワー不足でノートPCは充電不可
USB-CがUSB PD対応なのでノートパソコンも充電できるかな?と思いましたが・・・結果は不可。
Maxで30Wしか出力できないUSBアダプタなのでこれは仕方がない。
GENKI Audio(ゲンキオーディオ)でBTイヤホンが使える
こちらはすでに販売開始されている、Nintendo Switchに挿すとワイヤレスイヤホンに対応するアダプター、GENKIドックと一緒に使えます。
完全ワイヤレスイヤホンを使える
このGENKI AudioをNintendo Switchに装着すると、完全ワイヤレスイヤホンを使うことができるようになります。↓
スマホでは必要ありませんが、Nintendo SwitchでBluetoothイヤホンを使うのに必須ですね。
PS4にも対応してるヨ
PS4にさしても完全ワイヤレスイヤホンなどのBluetoothイヤホンが使えるようになります♪
GENKI Dockにも挿せる!
GENKIドックの真ん中のUSB-A(標準USB)ポートにさしてもGENKI Audioが使えます。
Nintendo SwitchにGENKIドックを接続すると↓ポートが埋まってしまうので、GENKIドックのほうでGENKI Audioをさせるように追加したアイデアですね。
GENKIドック 使ってみた感想
結論として、GENKIドックは外でNintendo Switchをプレイする人には充電器として必須アイテムになります。さらに友だちのウチでディスプレイにHDMI接続する場合にも必要でしょう。
Switch・スマホのお供としてGENKIドックのメリット
- ポケットに入るコンパクトさ!(純正ドックの10分の1ほど)
- 外出先でディスプレイに接続して大画面でプレイ可能
- 急速充電可能
- GENKI AudioがあればGENKIドックに接続してBluetoothイヤホンと接続できる
スマホやタブレットのお供の場合は、充電と同時にSD・メモリやSSD・HDDが接続できる最強のアダプタになりますね。
- 急速充電可能
- 2台同時に充電可能(1台のみ急速充電)
- モバイルモニタと電源があれば、どこでもスマホで仕事ができる
- ディスプレイと接続してミラーリング可能(Galaxy note10+でDex可能)
- 電源なしでSDカード・SSD・USBメモリが使える!
- 電源ありでポータブルHDDが使える
GENKIドックのデメリット
残念なところは、ノートパソコンの充電器としては使えないところ。
- USB-Cのノートパソコンの充電には使えない(60W出るアダプタだったら最高でした。GENKIドック:Max30W)
- HDMI出力がうまくいかないモバイルモニタ(←コチラの問題かな?)もある。普通のディスプレイでは問題ありません。
Nintendo Switch用ではなく、スマホやタブレットの充電用としても2ポートあるしHDMI付きなので、窒化ガリウム(GaN)のUSB充電アダプターを買うよりもお得です。
GENKIドックが気になる方はMakuakeをチェックしましょう♪
※この商品はサンプル提供していただいてレビューしています。
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