【2016年 中国 子供の安全と超受験戦争事情】見守りスマートウォッチホン「小天才」・学習専門スマホ「imoo」

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こんにちは、shenyang gadgetです。私は今、中国の地方都市の瀋陽に住んでいます。

今回も、最近よく宣伝しているちょっと変わったスマホとそのサービスを紹介します。

いわゆる子供の「見守り」型の腕時計型携帯の「小天才」を取り上げます。

腕時計型携帯「小天才」

またもエレベーター内での液晶広告宣伝

今回も、目を付けたのはエレベーター内の広告でした。

写真が少しわかりにくいかもしれませんが、エレベーターの中に液晶があり、広告を流しています。中国でよくある広告方式です。

エレベーターを乗るときは別にすることもないので、確かに宣伝効果があるように思います。

いつも、なんとなく見てしまいます。

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腕時計型の携帯電話で、結構しっかりした作りのように見えます。

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子供の手にもしっかりとフィットしているようです。

中国の子供たちの通学

日本では、小学校の子供は集団登校で学校に行くのが普通ですよね。

では中国ではどうでしょうか?日本のようにみんな集まって学校に行く?

いいえ、そんなことは都会ではありません(田舎ではわかりませんが・・)。

いわゆるスクールバスか、親や祖父母が車等で連れていくのが一般的です。中国は、なんというか個人主義が日本より徹底しています。集団で何かする、というのはあまりありません。

子供が誘拐されたり、といった物騒な事件もあります。そうなると、やっぱり親としては子供の安全が気になります。

一人っ子政策の影響がまだ残っているようで(今は二人までOKと聞いています)、子供は普通一人しかいませんから、特に安全が気になります。

そのニーズに目を付けたのが、子供用の腕時計型携帯「小天才」です。

「小天才」の機能

1.通話できる

機能としてもっとも基本となるのが、通話機能ですね。

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  • 特定の人としか電話ができないようになっている
  • 電話を受けるとき、腕を振る(電話を振る)と電話に出ることができる
  • 十秒間誰も出ないと、自動的に電話につながる
  • 長時間使われていないと、子供が腕につけているかチェックする

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2.短時間充電

短時間充電が可能です。充電の際は、低電圧になるように制御されているようです。中国では携帯電話の電池爆発での事故が過去にあったので、それを気にしているようですね。

10分間充電すると、1日(30時間)待ち受け可能です。

満充電は45分で、4日待ち受け可能となります。

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3.生活防水機能

通常の生活で水がかかる、濡れる、汗をかく、などに対する生活防水機能があります。

ただ、それほど強い防水機能ではないようで、水がかかった後に液晶に「水で遊んでいけない」、という表示が出て、また親の携帯にも携帯が濡れた、という連絡がいくようになっているようです。

子供が無茶をして壊す前に、対策する機能が付いています。

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4.安全機能

子供を守る(監視?管理?)ため安全機能が付いています。GPSログ機能ですね。

・子供がどこにいるのか、どこを通ったのか、親の携帯で見れる機能が付いています。

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・夏休みなどの時に、場所を設定すればその場所に子供が到着したり、あるいはその場所から出て行ったりすると、親の電話に通知されます。

・学校がある時には、学校に着いたり、学校から出たり、家に帰ったときに通知されます。

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・学校で授業がある時、親の携帯で設定しておけば、授業中は時間の表示と親だけに電話できる設定にできます。

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4.コミュニケーション機能

・友達と、通信できる機能があります。

友達設定モードにして、電話同士を軽くふれさすと、相互に友達設定されます。

設定されると、電話と後に説明する「wechat:中国のLINE」の音声連絡ができます。

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・家族と「wechat」ができます。

親が誰が参加するかを決めることができます。

「小天才」は文字を打てませんので、言葉の録音になります。

(WeChatでは短い音声でチャットする場合が多いです。そのほうが文字を打つよりもお年寄りや子供は楽です。)

親の方は文字で連絡するか、同じように言葉の録音になります。11

中国ではLINEは基本的に使えません。通信規制がかかっています。

(時々つながったりしますが・・)

そのかわり、みんなwechatをつかっています。私も使っていますが、まあLINEと同じですね。

既読とかがないので、こちらの方が気楽です(笑)。

万歩計の機能がついており、毎日の歩数や、24時間でどの時間帯に多く歩いているのかを見ることができます。

友達どうして、歩数を比べることもできます。

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天気予報もついています。

でもどうだろう、中国の天気予報はあまりあてにできませんが・・・

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あと、バッテリーが切れそうになると、電話機能だけになります。

親が設定すると、特定の時刻に目覚ましを鳴らすことができます。

ストップウォッチ機能がついています。

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「小天才」の性能と価格

サイズについて

次は、本体性能です。

まずはサイズです。

写真で、見てわかるように、子供の手にフィットする大きさになっています。

厚みは12.98mm、重さは46gです。

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液晶は有機EL型です。

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この電話、子供向けですが、実際には親が子供を管理(監視?)するためのものです。

宣伝では、子供が元気よく、「この電話にはゲームは付いてません!」という場面があるのですが、見ていて何とも複雑な気分になります。

価格について

気になるお値段です。

本体価格、998元(約15000円)です。

どうでしょう、少し高めですが競合する商品はほとんどないように思います。

見た目、機能ともによくできていると思います。

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サービス網は150か所のサービスセンターがあります。

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商品は、電話、充電器、箱、保証書、説明書、となります。

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性能一覧について

機能一覧です。

通信キャリアは、中国移動通信、中国聯合通信です。中国の3大キャリアのうち、2社の対応です。どうして3社ともの対応になっていないのか、3社目の場合はどうなるのか、ちょっとわかりません。

4G通信対応し、位置を確定するのは、GPS、携帯基地局情報、Wifi、加速度センサー、A-GPS(基地局を使った補助的GPS)の5つを使います。

防水機能は「IPX7」で、「一時的(30分)に一定水深(1m)の条件で、水没しても内部に浸水しない」のレベルです。

Apple watchと同じレベルのようです。

45分間で満充電、4日待ち受け可能です。

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SIMカードはNANO-SIMを電話の裏に入れます。

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親がいろいろ設定するためのアプリですが、「小天才」のwechat画面で表示されるQRコードから入るか、「小天才」のHPから入ってアプリをダウンロードできます。

その後、親の携帯の番号を入力し、「小天才」に表示されるQRコードを親の携帯で読み込んで完了となります。

このあたりは、実際にやってみないとよくわからないですね。

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いろいろなメーカーとタイアッしているようです。

一番初めに書いてある、CCTVは中国中央電視台(China Central Television)で、国営放送です。国もサポートしている、ということでしょうか。

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いろいろな試験をして、問題ないようですね。

液晶タッチは10万回、衝撃試験は2万回以上、70℃からー20℃までOK、40℃から0℃の環境で充電できる、汗を想定した腐食試験もOK、電波試験もOK。

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sunningという最近よく宣伝しているネット販売HPで見ても、同じ価格です。

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この「小天才」には箱に小さく「Y03」と書いています。調べて見ると3代目です。

これまでに、2機種出ているようです。

実際の見た目はどうか?

近くのデパート(大きいスーパー?)に行ったときに、宣伝をしていました。

今現在、1機種目は598元(約9,000円)、2機種目が798元(約12,000円)で販売しているようですが、見た目はだいぶ劣ります。

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一つ前の型、798元(約12,000円)ですが、いまいちです。

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どうせ買うなら、この新しい998元(約15,000円)の方がよさそうに見えます。

作りもしっかりしていますし、見た目が良いです。

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水の中に入れて、問題ないことを宣伝していました。

本当に手に取ってよく見たかったのですが、ここにも売り場に人がべったりついていました。手に取って見ようものなら、売り子につきまとわれます。中国では、買い物の時に外国人がちょっと見て触ってみるのは、ハードルが高いです。

日本の「mamorino Watch(マモリーノ ウォッチ)」とは?

ネットで検索すると、日本でも3月に通話もできる腕時計型デバイス「mamorino Watch(マモリーノ ウォッチ)」が発売になっているようです。

もちろん好き嫌いはあるのでしょうが、私の目から見ると、中国の「小天才」の方が、作りもしっかりしているし、格好も良いように思います。

スマホ関係については、残念ですが日本の方がはっきりと負けているように思います。

昔、携帯電話関係の仕事をしていたので、残念に思います。まあ、人口が日本の10倍以上も多いので、マーケット規模が違い、投資できる金額の差があるのでしょう。

スマホが出始めた10年前くらいに地場メーカーと一緒にやっていれば、違ったのでしょうね。

また、面白いものがあったらレポートしてみたいと思います。

小学生の子供を持つ保護者から見た日本の現実(Beヨンド管理人GO)

現状の日本の普通の小学校ではスマホ・携帯電話持ち込み禁止です。(私立の小学校は不明)

なので登下校で子供が誘拐とか痴漢とかなにか危ない目にあっても親は対応できません。

ここで中国のように簡単に連絡できる手段とGPSでどの位置にいるかを把握できれば連れ戻すことができますが現状はスマホを学校に持っていくことを禁止されています。なんで?

(親に言われて「みまもりケータイ」など、ランドセルの中に隠し持っている子も数名います。)

スマホで遊ぶから > 子供の安全

日本の教育者の認識として子供の安全よりもスマホで遊ばせないほうを重要視しているようです、それだけ安全な国だからか?日本の教育が遅れているのか?どちらかですね。

ren-batu3日本は安全な国とはいえ怖いオジサンや変態がたくさんいて、しょっちゅう『●●地域に不審者出没』の連絡網が来るので子供にとってはそれほど安全な国とは言えないのかもしれません。(これから貧しい人が増えてくるのでちょっとしたことで誘拐して売買する人も増えそう。田舎だと周りに人がいないので特に怖いです。)

中国は子供にとってかなり危険(誘拐されて人身売買など)な国なのでたいていは祖父・祖母(北京・上海)が必ず送り迎えしています。(余談:北京の小学校では昼休みが2時間と長くて昼は一度家に帰ってご飯を食べて昼寝をします。家まで遠かったり親が仕事で居ない場合は学校の前にあるレストラン兼昼寝場所でご飯を食べて昼寝をします。)

どちらにせよ、やっとコードレス電話ができた1987年頃とは違って、移動できる電話や現在位置の分かるGPSがあるので・・・子供が誘拐されて現在の居場所が分からないなんてマヌケな状態になるはずもないと思うのですが、そういう意味で日本の少なくとも子供の安全性はかなり遅れていると言わざるをえないでしょう。

誘拐されて先生に言ってもどうしようもないし、警察はあてにならないし・・・結局、子供は親が守るしかなさそうです。

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