専門知識がなくても手軽に高速・高品質3DプリントのKlipper化できるCreality Sonic Pad レビュー

3Dプリンター

3Dプリンターの代表的メーカーCREALITYからKlipper(高速・高品質のプリント可能)が簡単に使えるようになるタブレットのような端末Creality Sonic Padがやってきたので紹介します。

こちらはCREALITYの3Dプリンターを便利に拡張するガジェットで、プリントをもっと高速にしたい方や、ラズパイなどのシングルボードコンピューターを使わずに手軽に遠隔操作したい方に向いています。

Creality Sonic Pad アマゾン

Creality Sonic Pad 楽天

Creality Sonic Pad PERGEAR公式サイト

Creality Ender 3 S1で新型のSTM32F401を積んだボードだとラズパイではKlipperを使えなかったのですが、

このCreality Sonic Padだと簡単にKlipperを一応使えるようになりました!

ただ、再起動するとKlipperを認識しなくなったので・・・STM32F401チップのボードを搭載した3Dプリンターではオススメできません。

他のチップを搭載したEnder 3 S1やS1 Proなどは高速プリントできてCreality Ender 3 S1の能力を十分に発揮できるようになるかもしれません、事前にラズパイでOctoKlipperPiを試してKlipperが安定動作することを確認してからCreality Sonic Padを導入したほうが間違いないと思います。

Creality Sonic Padを導入すると↑Creality Sonic Padから3Dプリンターを操作できるようになります。

Creality Sonic Padで複数台のCREALITY 3Dプリンターを操作可能。

対応機種はCREALITYの3Dプリンターのみでここ3・4年前からの機種から最新までの機種。

Creality Sonic Padの7インチ画面で3Dプリンターを操作できますが、その他にもパソコンやスマホからも操作可能。

Creality Sonic PadはSoc(CPU)・メモリやストレージも内蔵でちょっとしたシングルボードコンピュータのようなガジェット。

Creality Sonic Padのメリット・デメリット

Klipperとは?

Creality Sonic PadはKlipperを簡単に導入して3Dプリンターをより高速にプリントできるようになるガジェットです。

Klipperとは3DプリンターのボードにインストールされているファームウェアMarlinよりも新しいファームウェアで、Raspberry Piなどのシングルボードコンピュータの高性能な計算機能を使い通常よりもより高速に3Dプリントできるようになります。

通常であればRaspberry Piなどを使ってKlipperファームウェアを3Dプリンターに書き込む作業が必要ですが、Creality Sonic Padであれば対話形式で3Dプリンターの機種や設定を選んでいくだけでKlipperが導入できて高速3Dプリント可能になります。

メリット

メリットはシングルボードコンピュータのRaspberry Piで3Dプリンター用のOSをインストールして3Dプリンターを操作する知識や手間が無くてもCreality Sonic Padがあれば手軽にセットアップ・高速プリントできるようになること。

  • ファームウェアに最新のKlipperを使うので高速プリント
  • マニュアルどおりに操作すれば簡単にファームウェアを書き換えて始められる。
  • パッドのディスプレイ操作・Webで遠隔操作も可能

デメリット

Klipperが安定していないのか、STM32F401チップ搭載の3Dプリンターだけないのか?確認していませんが、途中で止まったりKlipperを認識しなくなったりすることがあります。

  • Sonic Padの電源がACアダプター
  • エクストルーダーが高速で動くので、騒音がするようになった。
  • Can not update MCU mcu config as it is shutdownとなってプリントが途中で止まる!
  • STM32F401チップ搭載のボードではKlipperを認識されない時があり不安定。

Creality Sonic Pad レビュー

それではCreality Sonic Padはどんなガジェットなのか実機をみていきましょう。

箱・開封

化粧箱はブラックでカッコいいキレイな箱です。

Creality Sonic Pad本体は7インチタブレットの大きさ。

付属品

付属品はACアダプターと各国の電源プラグで日本のAタイプもありました。それとUSBケーブル・取説(英語・中国語の簡単な説明)など。

中には見たことがないケーブルが同梱されています。

このケーブルはオートレベリングのGセンサーにさすようですが、ささなくても正常に動作したので使わないのかな?

USBのMicroSDカードリーダーとMicroUSBなどに変換するUSB変換アダプター、スタンド金具など。

側面・裏面のポート

裏面はDC電源・Gセンサー・LANがあってUSBは3Dプリンターと接続、CAMはUSBカメラと接続するポート

側面にもUSB-Aポートが2つ、右側面には電源ボタン。

スタンド

折りたたみ式のスタンドが左右2つついています。

スタンドを広げると画面が斜めになって操作しやすい。

Creality Sonic Pad セットアップ

ここからはCreality Sonic Padを3Dプリンターにつなげるセットアップを行っていきます。

英語表示になりますが、手順はかなり簡単で選んでいくだけなので3Dプリンター初心者でも簡単にセットアップできそうです。

セットアップしながら写真を撮ったのであまり良い画像になりませんでした。ご了承くださいm(_ _)m

言語:英語・中国語のみ

Creality Sonic Padに表示される言語は今のところ英語と中国語しかありません。

地域:Tokyo

地域はTokyoがありましたので選択します。

Wifi接続

自宅や会社のWifiに接続すると、ローカルエリア内でスマホやパソコンなどからCreality Sonic Padにアクセスして3Dプリンターを遠隔操作できるようになりかなり便利です。

3Dプリンターの機種を選ぶ

ここでお持ちの3Dプリンターの機種を選びますCREALITYの3Dプリンターしか対応していないようです。

自分はCREALITY Ender 3 S1でチップがSTM32F401でしたので↓一番左を選びました。

チップの確認方法はこちらのEnder 3 S1でチップを確認したときの記事をご覧ください。

USBドングルにMicroSDカードをさしてKlipperをイントールする

Creality Sonic Padの左側面のUSB-AポートにUSBカードリーダーをさしてMicroSDカードにKlipperをインストールします。

数秒でMicroSDカードのSTM32F4_UPDATEフォルダの中にKlipperファームウェアがインストールされます。

Klipper書き込みできるとこのような表示になる。

3DプリンターのMicroSDスロットにさす

Creality Sonic PadがKlipperをインストールしたMicroSDカードを今度は3Dプリンターにさします。

このときに3Dプリンターの電源をを消した状態でMicroSDカードをさして電源投入、3Dプリンターの標準で付いている操作パネルがCREALITYの起動画面で止まったらKlipper書き込み成功。

以下のように操作できる状態になったらKlipperの書き込み失敗です。

失敗したらもう一度電源オフにして再度起動したりします。

なかなかKlipperをインストールできなかったらCreality Sonic PadがうまくKlipperを書き込めなかったということなので、MicroSDカードをフォーマットして再度Creality Sonic PadでKlipperを書き込みます。

Creality Sonic Padと3Dプリンター接続

3DプリンターとCreality Sonic PadをUSBケーブルで接続します。裏面のUSBポートにさすようです。

このとき、USBポートが裏面にありますが、裏面で認識しない場合は側面のUSBポートにさすと認識されるときがありました。

3Dプリンター セルフテスト

3DプリンターとCreality Sonic Padがうまく通信できているかのテストです。

まずはエクストルーダーの空冷ファンの動作確認。

続いてZ軸のオフセットでノズルの先端を紙一重にします。

最後にオートレベリングをしてセルフテスト完了。

Creality Sonic Padの操作画面

3Dプリンターと接続できると、完全にCreality Sonic Padで操作できるようになります。

XYZ軸のマニュアル操作やエクストルーダーの温度も設定可能。

3Dプリンターのレベル合わせ、オートレベリング、カメラ・Wifi設定やCreality Sonic Padの設定も可能。

一通りCreality Sonic Pad本体だけで3Dプリンターの操作ができますが、WebブラウザでCreality Sonic Padにアクセスして操作できるところも便利。

Webで操作

Creality Sonic Padのネットワーク設定のあたり?に書いてあるローカルIPアドレスにアクセスすると操作画面が表示されます。

うちの場合は192.168.31.171にアクセスするとCreality Sonic Padの画面が出てきました。

WebでGcodeファイル(スピードを最大の150)をアップロードして試しにプリントしてみると!Klipperかなり速い!(すみません動画撮影するの忘れてました・・・)

続いてもう一回プリントしようとしたら・・・3Dプリンターにアクセスできなくなった(泣)

その後にCreality Sonic Padのファームウェアがアップデートされたので、アップデートして再度最初からKlipperを3Dプリンターにインストールして操作したらうまくプリントできるようになったけど、3Dプリンターを再起動したらまたCreality Sonic Padから3Dプリンターにアクセス不能に・・・

Creality Sonic Pad まとめ

コンパクトで3Dプリンターを高速プリントにアップグレードしてくれるCreality Sonic Pad。

あまり手間が必要とせず知識もなしでお手持ちのCREALITY 3DプリンターをKlipperにしてくれる便利なガジェットの反面、チップを選んでSTM32F401チップを搭載しているボードだとKlipperを認識しずらく安定動作しないようです。

STM32F401チップ搭載でないCREALITYの3Dプリンターだとうまく使えるのかもしれません。

あと、ACアダプターが必要なので、できればUSB Type-Cの電源のほうが便利。

さらに3Dプリンターとの接続がUSBケーブル接続なので、USB Type-Cポートにドングルを刺して、パッドはバッテリー内蔵でWifiやBluetooth接続できれば隣の部屋でもパッドは使えるのでなお良かった。

なかなか良いガジェットですが、もう少し改良が必要のようで次期Creality Sonic Padに期待したい。

Creality Sonic Pad アマゾン

Creality Sonic Pad 楽天

Creality Sonic Pad PERGEAR公式サイ

コメント