こんにちは、shenyang gadgetです。
私は今、中国の地方都市の瀋陽に住んでいます。
今回は、最近よく宣伝しているちょっと変わったスマホとそのサービスを紹介します。
学習専門のスマホ「imoo」
エレベーター内での液晶広告宣伝
私は中国に住んでいますが、天気予報以外で中国のテレビを見ることはほぼありません(みてもよくわからない(笑))。
ですので、広告というものを普段あまり見かけません。ですが、住んでいるマンションのエレベーターの中に液晶があり、そこで広告を流していますので、そこで広告を見ます。
写真が少しわかりにくいかもしれませんが、エレベーターの中に液晶があり、広告を流しています。中国でよくある広告方式です。
学習するためのスマホ
そこで、最近よく宣伝しているちょっと変わったスマホを紹介します。
学習携帯
「アイエムオオ(imoo) アイモ」と読みます。
なんの携帯かというと、「学習携帯」です。
ずばり、勉強のサービスに特化したスマホです。
「只为学习」 勉強のためだけ と銘打った携帯です。
スマホを売っているメーカーは「步步高」というメーカーで、中国ではこのような教育機器を売るメーカーとしては有名なところのようです。
苛烈な受験競争
中国では、普通の人(ホームレスなんかではなく、普通に生活している人)でスマホを持っていない人を見たことがありません。
いつでもどこでも、電話しているかスマホをしているか、ですね。
そこで親にとって心配になるのが、子供の携帯依存症です。
中国は世界一といっていいほどの受験大好き国家です。古代から「科挙」という受験制度があり、いまはそれが大学受験にとってかわっています。
数年前まで一人っ子政策で、子供のいる会社の同僚も、知っている範囲ではすべて子供は一人です。
その子供に集中して勉強をさせます。
教育については、日本以上に熱心です。
7月ごろですが(中国は9月から学校が始まるので、受験は7月ごろです)、私の勤めている会社で休んでいる女性がいたので、「どうして彼女は最近休んでいるの」と聞くと、「子供の大学受験の世話をするために、北京に一緒に行っているから」とのこと!
大学受験に親が付いて行って世話をするなんて、日本では聞いたことがありませんよね。
それが普通のこととして語られます。
別の同僚も、今年中学3年生に上がる子供がいますが、7月中旬から9月まで夏休み(9月から新学期)なのですが、2,3日の休み以外はすべて塾に行く、とのこと。
また、この時期から朝5時半に起きて、夜11時半に寝る生活で、勉強漬けのようです。
聞いてはいましたが、本当に競争の激しさは日本の比ではありません。厳しい世界です。
imoo サービスの特徴
サービスの特徴1 ワンプッシュゲット
その受験戦争を乗り切るためにアイテムが、このスマホです。
サービスの特徴のひとつは、ワンプッシュで英語なら訳を、問題なら類似問題の解答を出してくれるところです。
スマホに専用のボタンが付いています。
ボタンを押すと、赤い十字のマーカーが照射され、その部分を読み取るようになっています。
2秒で読み取って、英語の単語訳や例題の解答を出します。
84項目で全部で1600万の英語の単語訳や例題の解答を検索できます。
サービスの特徴2 質の高い教材を小学校から大学受験まで提供
スマホを売っている「步步高」というメーカーは、20年ほど教材を扱っており、小学校から大学受験まで、一流の先生を300名雇っています。
小学校から高校までの12年間範囲をカバーした学習指導がセットになったスマホということです。
「小学到高中课程免费学」と書かれていますので、このスマホの料金だけで追加料金なくサービスを受けられるようです。
もちろん、12年もスマホがもつはずがないので、この商品が続いたとしても、3年毎くらいに買い替えることになるでしょう。
そのへんをうまく考えて商品化しているように思います。
中学生向けの問題については、正解率、回答に至る考え方、回答方法の正しさ、を検討した例題を見ることができます。
数学、英語、国語など、それぞれの科目に分かれています。
アンドロイドベースの専用の教育OSを搭載。
全国の学校教材に合わせた25,000冊の教科書や補助教材、小中学校については全国の有名小中学校のテストに合わせた教材を見ることができます。
全国の学校教材にも合わせていますので、予習、復習、宿題、定期テスト対策がこれでできます。
サービスの特徴3 親にはうれしい管理アプリ搭載
いくらものが良くても、勉強につかわなければ意味がありません。
親が子供の管理ができるよう(子供にはうざいでしょうが・・・)専用のアプリが付いています。
勉強時間の管理、このスマホで何ができるかを制限できる、どこにいるかなどの安全対策、です。
またこのアプリは、両親二人には別のスマホにインストールできます。
親が自分のスマホで子供の管理ができます。中国では共働きが一般的です。普段子供の様子がわからないので、親にとっては便利なツールです。
アンドロイドだけでなく、iPhoneでもインストール可能です。
パネルには、目に優しいAMOLED(Active Matrix OLED)、アクティブマトリクス式有機ELを搭載しています。
音質も良い、とのこと。
カメラはメインが1300万画素、フロントが500万画素です。
実使用として困らない程度ですね。
スマホの性能とサービス+スマホの価格
スマホ本体性能について
次は、スマホ本体性能です。
本体は金属一体成型で厚みは7mm。見た目はそこそこ良さそうです。
CPUはSnapdragon625です。低消費電力でそこそこのパワーがあります。
Antutuで6万程度のようですので、ミドルクラスの能力とみてよいでしょう。
RAM:3GB、ROM:32GB、ゲームを思いっきりやるには足らないスペックです。ですがもともとが「学習するためにスマホ」ですので、これで十分なのでしょう。
SDカードは入りません。余計なものをスマホに入れられない仕様です(笑)。
パネルは5.5インチの有機ELです。発色は良さそうです。
カメラは、メインが1300万画素、フロントが500万画素。普通です。
アンドロイド6.0ですが、Study OSという勉強をサポートするための独自OSが載っています。
電池容量は2930mAhで電池は自分では替えられません。メーカーからしたら、何年も同じスマホを使われては儲かりませんので、3年程度で新たに購入してもらいたい戦略ですね。
気になるお値段
気になるお値段ですが、中国で定番のネットショップ「京东」で調べました。
2988元(=50,000円)でした。
端末代が998元、サービス代2000元、という感じですね。
かなり高めのお値段ですが、4800元もするiPhoneを結構持っていますので、手が届く価格のようにおもいます。
3年間子供がきっちり使ってくれるなら、妥当なところでしょうか?
中国は本は結構な値段がします。参考書など、100元(=1700円)など当たり前です。ひと月1冊買うより安いですので、いかにちゃんと子供が使ってくれるかがポイントだと思います。
本当に使えるのか?
本当に役に立つのか、どうでしょうか?
売る側からは、普通のスマホと「imooスマホ」の比較がのっています。
imoo:「步步高」の20年の学習コンテンツがあり、学校の予習復習、宿題、テストの内容をサポート
普通スマホ:単一強化のアプリしかない
imoo:ワンプッシュゲットで辞書や例題をすぐに出すことができる
普通スマホ:例題を探すのが面倒で、簡単には使えない
imoo:親も子供の管理ができる
普通スマホ:親は管理ができないので、子供が遊んでしまうかもしれない
imoo:Study OSを使って子供にあったアプリを適時与えることができる
普通スマホ:学習専門でないので、内容のアップデートができない
売る側からすると、特徴のあるスマホ(サービス)と言えるのではないかと思います。
実際の評判についてですが、検索してみても、「こんな機種がでた」、「結構高い」というぐらいしかでていません。
今の時点ではどれくらい使えるのか、わかりにくいです。
ですが、そこそこの需要があるのではないかなと思います。
また、面白いものがあったらレポートしてみたいと思います。
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