中華スマホの一部HuaweiやZTEなど、日本で販売されているスマートフォンは技適がありますが、海外通販で売っているスマホには日本の技適マークが無いのが一般的です。
Beヨンドでは中華スマホをたくさん紹介しているので技適マークというものについて改めて調べてみました。
- スマホの技適マークについて考察 (現在このページにいます)
- 最新スマホ 10数台画像 俯瞰写真集
技適マークとは?
技適マーク(ぎてきまーく)とは、技術基準適合証明と技術基準適合認定のいずれかあるいは両者の認証がなされていることを表示するマークで、総務省令に定められたものである。
総務省が無線機器に対して認証を出したというマークです。
この技適マークが無いと日本国内でスマートフォン・携帯電話・Bluetooth機器・Wifi機器などの無線機器を使うと技適違反の可能性がある、ということです。(この『可能性がある』というのも日本人らしく、なんとも曖昧でどっち付かず。ハッキリしてほしい)
海外の認証機関であるFCCやCEなどのマークがある場合でも日本で使う場合は技適マークがない場合は技適違反となります。
技適マークに付いている「T」の番号が技術基準適合認定で「R」の番号が技術基準適合証明のようです。↓(以下画像は技適マークはSony Xperia X Compact SO-02Jのもの)
この技適マークが無いSIMフリースマホは技適違反の可能性があるということですね。
Androidスマホの場合の技適マークは、
設定 > 端末の状態 >認証(認証情報)
にあります。
日本のネットショップにも技適の無いスマホ・無線機器・Wifi・Bluetooth機器があふれている
スマートフォン以外にも、WifiやBluetoothにも技適が必要で、アマゾンで売っている安いBluetoothイヤホンにも技適が無い場合が多いので、そういう機器を使っても・・・技適違反の可能性があります!
なので、本来ならばBluetooth接続のイヤホン・スピーカーやWifi接続のIoT機器などは気軽に買うことができません。
なので知らず知らずのうちに技適違反になっている方はかなりの数いらっしゃるのではないでしょうか?
この法律のおかしなところは、技適マークの無い機器を販売しても法律違反にならない、というところで、それを買って使用した消費者のみが技適違反の可能性があるということです・・・
総務省が本気で技適違反を取り締まりたいのであれば技適の無い製品を販売中止にしないと意味がないと思うのですが、法改正しないということは、なにか不利益になることがあるのでしょうか?
訪日観光客は90日間 技適無しのスマホの端末使用可能
2020年の東京オリンピックに合わせてとか、インバウンドを増やそうという考えからか、外国人観光客に対してのみ・・・技適無しのスマホを日本に入国から90日間は使用することが可能になっています。
ただし、FCCやCE認証があるスマホ・タブレット等が使用可能とのこと。↑
海外ローミングでは中華スマホも使用可能?という裏技・・・
ということは、訪日観光客がもともと本国で使っているSIMで技適のないスマホを日本に持ってきて海外ローミングでの使用は可能という裏技もありそうですが、というよりコレを日本人がやったらどうなるのでしょう?
海外ローミングは可だけど、WifiとBluetoothは不可とか・・・そういうオチかな?もうわけが分かりませんヨ。(FCC・CE認証があるスマホは訪日観光客はWifi・Bluetooth可)
ただ、『訪日観光客」と書いてあるので日本に住んでいる日本人はダメっぽいですね。
日本人だけはダメ!というならば完全に人種差別な気がしますが・・・(人種差別は罰則ないのでアリなのかな?)
訪日外国人は技適なしスマホ+MVNOを使用しても合法・・・
技適なしのSIMフリースマホと日本のMVNO(格安SIM)のSIMを使っても訪日外国人は合法のようです・・・
日本人が日本から旅行や仕事で外国行ってSIMフリースマホ買って帰ってきて、とりあえずMVNOのSIM買って使ったら、とか国際空港内の無料Wifi使ったら・・・違法(技適違反)なのか?な?・・・差別じゃない?コレって。
世の中は矛盾だらけですな(泣)
外国人も技適ないスマホで格安SIM使えないようだったら国際空港の到着口にこのMVNO自販機置く意味ないから・・・ただし、日本人は技適あるスマホを使ってMVNO刺さないと技適違反ですよっと。
よく利用する福岡国際空港の到着口出て左側にもSIMの自動販売機が設置されている。↓
技適なしのSIMフリースマホを使える条件
まとめると以下のような条件下では日本人でも技適違反にならずに技適マーク無しのスマホを使えるのかもしれません。
日本人
- 技適なしのSIMフリースマホ
- 海外SIMで国際ローミング
海外出張などで現地SIMを使っていて、そのまま日本に持って帰って日本で現地SIMを付けたまま国際ローミングすれば?技適違反にならないのかもしれません。
その場合は、日本国内の無料Wifi接続やBluetoothも可能?なのかは分かりません。
訪日外国人 90日以内
- 技適なしのSIMフリースマホはそもそも可能
- 日本のMVNO(格安SIM)の使用合法
- 無料Wifiも使用可能
という内容みたいです。
要はインバウンド狙いで外国人旅行者がたくさん来てくれてお金をたくさん落として帰ってくださいと。
そのために、外国人旅行者のみ技適の穴を少し開けて合法にしちゃいます♪ということでしょう。世知辛い世の中ですな。
既得権益者のSIMフリースマホ買わせないための囲い込み戦略?
こいう内容を踏まえて、技適マークなどの法改正をしないのは総務省のほうでなんらかの陰謀、どこかの既得権益者の圧力があるんじゃないかとの噂もありますが・・・実際のところはどうなんでしょう?
昔から言われていることですが、日本の電気産業や電話産業は封建主義的な、一部の既得権益者の独占ジャンルであって国と一部の大企業が結託して、新規参入者や部外者を受け入れない傾向があります。
現代の日本の主な電話産業として3つの携帯キャリアがありますが、そのどれも同じような囲い込み戦略で「縛り」と「SIMロック・スマホ」を使ってお客を囲い込んで他社を選ばせない仕組みになっています。
ここいら(携帯キャリア)のお偉いさん方の利権のための圧力がかかってるのかもしれませんね。実際のところは不明ですが、総務省の内部で柔軟性と権力がある方が改革してくださると助かるのですが。
ただ、最近では総務省が携帯キャリアに「実質0円」を禁止したので、スマホを良く知らない層に余計なお金を使わせないで優しい対策をしてくれました。逆に携帯キャリアがかなりの打撃を受けていて日本のスマホメーカーは壊滅的危機らしいです。(これまで一部の既得権益者がどれだけ甘い汁すってたか、この現象だけでもわかりますね。自分もアヤカリたいぜチク○ョウ)
まぁ、世の中の人の目はすでに携帯キャリアにはなく、MVNOに向かっているわけで、携帯キャリア離れが避けられない流れになっているのは確かですね。
中華スマホは日本国内では使えない
で、
結論から言うと、現在では技適のないスマホは日本国内では使えません(泣)
技適のない中華スマホは買っても日本国内で通信すると・・・技適違反になる恐れがあります。
あと、アマゾン等の日本のネットショップで買った安いBluetoothイヤホンやスピーカー、Wifiルーターなども技適マークなければ使えません。
まぁ、このページを見ている方は、『そんなの分かってるヨ』と怒られそうですが、一応考察をしてみました。
要望:総務省様・・・変な差別をせずに、ぜひ日本に住んでいる消費者にも最新のスマホ・端末を自由に選ぶ権利をくださいm(_ _)m
理由:日本人が最新機器を手にデキずに世界の進化に取り残されてしまうじゃないですか!
こうやって考えると中華人民共和国という国のほうが商売においてはよっぽど自由な国に見えてしまう今日このごろで、少なくともスマホの製造販売ではフェアに商売していて世界一になったようです。
日本ももっと正々堂々とフェアに商売できる国だったら、下り坂を転げ落ちることはなかったのかもしれません。
こういう不満があって、それがすぎると世の中もっと良くなるのかもしれませんね。
コメント
中国での携帯電話の使用にはCCCが必要です。日本と同じく、自由ではありません。
あっ、はいそうですねCCC認証的なものはどこの国にもある、というより無ければ困りますね(汗)
今回は電波に関する記事なので製品の品質とはちょっと違う気がしますが、もし間違っていたら詳しく教えていただけると助かります。