SamsungがGalaxy S8あたりから縦長のアスペクト比18.5:9ディスプレイのスマホを出したことで、他のスマホメーカーもこぞって縦長ディスプレイのスマホを販売しだして、標準的な5.5インチほどのスマホも以前よりスリムになってきています。
最近では、縦長にしてベゼルを狭くすれば横幅も狭くできて手でつかみやすく、ディスプレイも巨大にできる!という流れになってきて、ついにiPhoneも6.5インチの大画面スマホiPhone XS Maxを販売しました。
先行する中華スマホやGalaxy Note9などをみつつ大画面スマホを考察してみましょう。
現在は大画面スマホ3台所有しています。Xiaomi Mi Max 3はまだレビューしてませんが、結論として本読み機としては、まだまだ有機ELで見やすくアスペクト比16:9 ディスプレイのHuawei Honor note 8のほうが使い勝手が良い感じがしました。
ベゼルが細く片手で持てて縦長大画面スマホはディスプレイが大きく見やすいのですが、良い点だけではなく、使い勝手が悪い場面もあります。それは、サイズが決められたコンテンツは余白ができてしまって100%ディスプレイ性能を生かせない点。
縦長大画面スマホは使い勝手が悪い?
大画面スマホ好きな自分としては最近の流れは嬉しいかぎりですが、約18:9縦長大画面スマホでは横幅が通常の16:9スマホの74~79mmほどの幅なので、縦にすると上下・横にすると左右に余白ができてしまい読書・動画などある程度サイズが決まっているコンテンツを楽しむのには向いていないのかもしれません。
アスペクト比16:9と18:9ディスプレイ 動画
以前からあるアスペクト比16:9ディスプレイのスマホで19:9の動画を再生する場合は左右の余白なくディスプレイを活かせています。
ただし、アスペクト比4:3の動画もありますので、その場合は16:9スマホでもやはり左右に余白ができてしまう。
アスペクト比18:9スマホの場合は左右に余白(青枠で視認できるように加工しました。)ができてしまいます・・・
画面が縦長なのでスマホで読書は不向きかもしれない
さらに、アスペクト比4:3に近いサイズの書籍や漫画などは縦表示にして読書をするときにはもっと不便で、16:9スマホでも上下に余白ができてしまいます。
こういう状況なので、読書をするならやはり書籍サイズに最適化されたアスペクト比4:3に近いタブレットかKindleなどの専用タブレットがよさそう。
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ただ、こちらも205g前後で6インチ・幅117mmと思ったよりも重く画面が小さく幅広なので手を広げて掴むように片手持ちできないのが辛いところ。
こちら↓のKindleはかなり機能が劣るベーシックバージョンですが、161gと軽いので軽さを重視するのにはよさそう。6インチ・幅広なのは上のKindleと同じ。
自分はこちらのアスペクト比4:3の中華タブレットを読書用にしばらく愛用していました。軽いし大画面で読書できるので非常に重宝していましたが、やはりタブレットなのでわしずかみできず、ずっと手に持っているのがメンドウになってしまって今は戻ってHuawei honor note 8で読書しています。
アスペクト比16:9のHuawei honor note 8でも漫画・書籍はまだいいのですが、雑誌だけは字が小さくなりすぎてそのままでは見れず、拡大表示して見るようになるので不便です。
6.9インチのXiaomi Mi Max 3と6.6インチのHuawei honor note 8の横幅比較
ディスプレイサイズの小さい旧型のHuawei honor note 8がディスプレイの横幅82mmになっていて新型縦長大画面スマホの6.9インチXiaomi Mi Max 3よりも4mm幅広になっていました。
- アスペクト比18:9 Xiaomi Mi Max 3:6.9インチディスプレイ幅78mm
- アスペクト比16:9 Huawei honor note 8:6.6インチディスプレイ幅82mm
ディスプレイのスペックを比較すると有機EL+WQHD(2560×1440)で本読み機としては、Xiaomi Mi Max 3よりもHuawei honor note 8のほうがまだましな気がします。Huawei honor note 10も出ましたが、こちらも縦長のディスプレイなので本読み機としてはどうなんでしょうか?実機が来たら比較してみます。
いまのところ書籍はスマホ全般・動画は縦長スマホでは見にくいのですが、Webサイト閲覧やアプリなどスマホに最適化されたコンテンツは問題ないので使う人によっては縦長大画面スマホを賢くうまく使いこなす方もかなりいると思います。
では、最新の縦型大画面スマホのスペックを比較していきましょう。
元祖大画面スマホと同サイズの最先端スマホ比較
元祖大画面スマホとして今も愛用している方もいるかもしれないXperia Z Ultra(ズルトラ)は6.4インチなのに横幅92mmもあって手の大きい方でもギリギリわしづかみできるサイズ。
対して最新の6.4インチ大画面スマホはGalaxy Note9が幅76.4、Oppo Find Xが幅74.2と手が小さい方でもギリギリだと思いますが、片手で掴むことができるサイズになっています。
Oppo Find Xはディスプレイに指紋認証があって、上下も狭額縁ベゼルにするためにフロント・リアカメラをスライドして飛び出すようにした最新スマホ。
4年ほど前 Xperia Z Ultraが唯一の大画面スマホだった時
Xperia Z Ultraの時代は6.4インチのスマホといえばタブレットに近く、ポシェットやカバンに入れて持ち歩く唯一の大画面スマホ(ファブレット)としての存在でした。
現在は6.4インチは小さめの大画面スマホと言えそう
最近では7インチのスマホもでてきて、6.5インチ以上が大画面スマホに分類されるようになってきたのかもしれません。スマホのディスプレイ巨大化もGalaxyが縦長スマホを流行らせたおかげですね。
Galaxy Note9はディスプレイに専用HDMIケーブルを繋げてパソコンのように操作できる機能や専用ペンも使えます。Galaxy Note9はちゃんとペンが使える唯一無二のスマホとも言えます。
最近はペンを持つ機会がなくなってしまって、たまにペンを持つとまったく字が書けなくなってしまって・・・引越しの時の不動産契約書の住所や氏名書くときに自分の名前さえもうまく書くことができずに困りました、反省して字を書く練習をしていくという口実でGalaxy Note9を買おうと思ってましたが、いまだに手がでていません。
中華スマホの世界はさらに巨大なスマホが存在していて、Maxといえば6インチ台後半があたりまえになってきています。では、何台かの大画面スマホをみていきましょう。
Xiaomi Mi Max 3機種 最新は0.5インチほど巨大化
Xiaomi ミッドレンジな大画面スマホのXiami Mi Maxシリーズも3世代目になって、6.44インチだったディスプレイサイズが縦長アスペクト比18:9になって約0.5インチアップの6.9インチの6インチ台で限界ギリギリに巨大化されての登場です。
ただ、先程Huawei honor note8とちょっと比較して分かるようにディスプレイの横幅はそれほど変わりなく、ディスプレイが縦に長くなっただけです。Xiaomi Mi Max 2のディスプレイ横幅と比べると逆に2mmほど細くなっていました。
- アスペクト比18:9 Xiaomi Mi Max 3:6.9インチディスプレイ幅78mm
- アスペクト比16:9 Xiaomi Mi Max 2:6.6インチディスプレイ幅80mm
やはり本読み目的で大画面スマホを買う場合はアスペクト比16:9のスマホを選ぶとよさそうですが、今後は18:9スマホが主流になってくるので旧型の16:9大画面スマホは貴重になってきて、16:9でも上下に余白ができてしまうのですが18:9よりもましで、本読みスマホとしての需要が増えるのかもしれません。
本読み用途以外の用途で大画面スマホを使いたい場合は最新の縦長大画面スマホがよさそうです。
Huawei Honor Note & 8X Max
Huaweiハイスペック大画面スマホのHuawei honor note 10も登場して、さらにHonor 8X Maxというミッドレンジで7インチ超えの超巨大スマホが登場しています。Honor note 10のほうも6.95インチと4インチ弱巨大化してますね。これも18.5:9の縦長ディスプレイの恩恵でしょう。
時代は7インチ超えの超巨大化スマホに進んでいるのでしょうか?7.12インチのHuawei honor 8X Maxはおそらく現存するスマホで一番巨大なスマホだと思います。
大画面スマホ分野で先行するのはHuawei・Xiaomiの中華スマホで、特にHuaweiが力をいれているみたいですね。この巨大さでなんとかして書籍、特に雑誌が見やすくなれば最高なのですが、今後はスマホ用に雑誌のほうで縦長に対応したサイズに変更するしか方法はなさそうな気がします。(Webサイトのように自由にレイアウトを変えられる書籍が登場すれば良いのですが、将来そうなるのかな?)
iPhone XS Maxの登場で6.5インチ台は大画面スマホの主戦場へ
6.5インチ以上は大画面スマホ好きな方々の分野になると思いますが、一般的にはiPhone XS Maxの登場で6.5インチがメジャーな大画面スマホサイズになりました。
縦長6.5インチスマホは76mm~78mmほどの横幅なので、手の小さい方で大画面スマホが好きな方はこちらの6.5インチ台のスマホを選ぶとよさそうです。
同じ6.5インチですが、価格がかなり違ってきます。Vivo NEXは最近話題になったフロントカメラがニョキッと飛び出すギミックをもったカメラでハイスペック中華スマホになります。
価格の面でいうと仕事の道具として12万円台のiPhone XS Maxを使う場合は安いと思いますが、電話や遊びのスマホとして使う場合はあまりにも高すぎる気がするので、抵抗がなければ半額以下の中華スマホを選ぶとコスパ高いです。
ノーマルのHuawei Honor 8Xが6.5インチで【Max】がつかない位置づけなので、現在のHuaweiにとっては6.5インチが大画面スマホと認識せず7インチを【Max】と認識しているようです。
6.5インチの大画面スマホMeizu 16 Plusも出ていて個人的にすごく気になっていますが、あまり人気がないのか、Meizuならではの特徴も前面にだしてなく、ひっそりとした感じをうける。
5Gのスマホが出るまで、カメラが出るスマホや、縦長スマホ、カメラ性能が良いスマホなど、どんぐりの背比べ的なスマホ新製品がたくさんでてきて、もうすでにスマホの完成型が出来上がってきてガジェットとしての魅力が薄れた気がします。というより機能があまり進化しないので新しいスマホを買う気が薄れてきますね。
5Gが早く普及して5Gスマホがどんどんでてくればまたスマホも面白くなってきそう。今度は光回線が要らなくなってきて楽しみですね。(ただ、日本ではまた速度制限が出てきて『やっぱり5Gでも光回線は必要』になってきそうで怖いです・・・)
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